釣りにゃんだろう

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安いロッドほど折れにくい?!

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「安物のロッドの方が丈夫だ」

釣りを長年やっている人ほど、こう思っている人は多いかもしれません。
今回は、このことについて考えてみましょう。


カーボンとグラス。

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ロッドの素材の表示を見てみると、「カーボン○%、ガラス・その他繊維○%」などと書かれています。
この素材の仕様が、「ロッドが折れにくい、折れやすい」といった実感に関係してくるものです。

ロッドの素材には、主にカーボンとグラス(ガラスと表示されている場合もあり)があり、素材の強度は圧倒的にグラスの方があり、グラスロッドの方が頑丈です。

 

例えば、私の持っている古いグラスロッドの中には、手に入れた時からバットにヒビが入っているものがありますが、魚を釣ってしならせても折れたりはしません。
グラスロッドというのは、それくらい丈夫なものです。

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両方の素材が使用されていることが多い現代の釣り竿でも、一概には言えないのですが、グラスの使用率が高いほど、粘りがあり頑丈なものになるはずです。
昨今でも強度が必要な怪魚用のパックロッドなどには、グラスをかなり使っているものがあることからも分かると思います。

そして、基本的には安物のロッドほど、グラスの使用率が高いことが多く、それが結果的に「安物は折れにくい」という実感に繋がっているのだと思います。

一方で、軽さと感度を追求するために、カーボンの使用率が高く薄いブランクを使った高級なロッドは、小さな傷などのダメージがあれば、そこからポロッと簡単に折れてしまったりします。

 

高いロッドはダメなのか。

このように考えてみると、強度という点から見れば、高いロッドはダメだと思われるかもしれません。

しかし、決してそんなことはないでしょう。
高いロッドも普通に使用していれば、まず折れないほど強度のあるものです。

折れるとすれば、傷をつけたり無理に曲げたりした釣り人側に非があることがほとんどであり、厳密に言えば「折れた」のではなく「折った」ということになると思います。

どんな物にも「正しい使い方」というものがあり、それを外れた使用すれば壊れるのは当然なのでしょうか。

ですから、「どこどこの竿はすぐ折れる」とか「一発で折れた」というような、口コミやレビューの類いは簡単には信用しない方が良いのではないでしょうか。
中には粗悪品や不良品もあるでしょうが、安物でも高級品でも正しく使っていれば、そう簡単に壊れるはずはないものなのですから。