シマノがシニア層の主に釣り初心者をターゲットにした「おとな釣り倶楽部」というホームページやテレビ番組を作っていますが、ほとんど海釣りばかりです。
淡水での釣りというと、トラウトの管理釣り場かヘラブナ釣りかワカサギ釣りか鮎釣り程度で、自然の川や湖で釣りをする企画は滅多にありません。
後は、本当にひたすら海釣りばかりです。
船からマダイやタチウオや青物や根魚やイカを釣ったり、岸からだとクロダイを釣ったりと、ひたすら海で釣りまくっています。
このように海釣りゴリ推しになっているのは、釣って食べて美味しい魚を選んでいるため海釣りに偏っている可能性もありますが、基本的に日本の自然の川や湖で行われる釣りは、初心者がやっても簡単には釣れないことが多く、初心者向けの企画として不適当だからだと思います。
例えば、全くやったことのない人が、いきなり渓流に釣りに行って魚が釣れるでしょうか。
魚を沢山逃がしている川とか東北や北海道あたりなら、なんとかなるかもしれませんが、なかなか釣れない渋い番組になることは間違いないでしょう。
仮に番組内で釣れたにしても、それを見た釣り初心者がいきなり渓流に釣って、魚が釣れるでしょうか。
ほとんどの人が、「何にも釣れないじゃん。つまんないの」と思うことになるはずです。
日本の川や湖での釣りというものは、どこで何を狙ってもこんなようなものであることがほとんどでしょうから、全く初心者向けの企画には適さないということなのでしょう。
ですから、やはり釣り初心者の人は、特別釣りたい魚が川や湖にいない限りは、海に釣りに行った方が楽しめると思います。
釣りは、魚が釣れなくても、それはそれで楽しいものですが、初心者の人がいきなりそんな通な楽しみ方に目覚めるのは稀なことでしょう。
とにかく魚が釣れないことには釣りを好きになれない人がほとんどでしょうから、とりあえずは海釣りに行くのが無難だと思います。
