釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

フライだと、ルアーで釣られた後の魚が釣れる。

フライフィッシングをしていると、「最近ルアーで釣られたんだな」と、はっきりと分かる魚が釣れることがよくあります。

どうしてそう分かるのかと言うと、ルアーで釣られた時独特の傷つき方をした魚がよく見られるからです。

 

f:id:nyandaro:20210924172938j:plain

具体的には、トレブルフックを無理矢理外したように大きく口が壊れた魚や、プラグのテイル側のフックが頭に刺さった跡がある魚や、PEラインを身体に巻き付けた跡がある魚などです。

ルアーで釣りをしていても、こういった以前にルアーで釣られた経験があるらしい魚が釣れることがありますが、フライで釣れるよりも明らかに頻度が少ないですし、傷跡が古く、釣られてからかなり時間が経ったものであることが多いです。

しかし、フライでは真新しい傷があるような魚もよく釣れてしまうのです。

このことは、フライはルアーには反応しにくいような、釣られたばかりの元気が無かったり、やる気のない状態の魚まで釣る能力があることを表していると思います。

 

f:id:nyandaro:20210924173146j:plain

実際に釣りをしていても、「やる気のない魚に無理矢理食わせちゃう」というような力は、ルアーよりもフライの方が強い気がしますから、間違いないことだと思います。

ちょっと考えてみれば、当たり前のことかもしれません。
動物性の天然素材を使ったフライは、魚が食べようと思えば食べられる、ドライフーズのようなものかもしれません。
また、人工素材を使ったフライでも、細かな柔らかい繊維が水流を受けると、ルアーと比べたら驚異的な繊細な動きをしていることが多いですから、たまらず食いつくことも多いのでしょう。
こんなものなのですから、ルアーで釣られて疲れているような魚などでも、うっかりフライに食いついてしまうことがあるのは納得のいく話なのではないでしょうか。

 

f:id:nyandaro:20210924173247j:plain

こういった現象の体験から、フライフィッシングは「腐らないエサ釣り」のようなものなのではないかと、私は思っています。

たまに、フライフィッシングをやる人の中には、ルアー釣りやエサ釣りをする人をバカにするような態度をとったり、フライフィッシングが高貴な釣りとでも思っているような人がいるようですが、それは大きな間違いでしょう。
実際には「腐らないエサ釣り」であり、充分にセコく卑怯な釣りなのですから、ルアーやエサで釣るよりも偉いなんてことは、全くないはずです。

 

ルアーもフライもエサも、みんな似たようなもので、所詮はただの魚釣りでしょう。
生き物を無駄に傷つける卑劣な行為には違いないのですから、どれが偉いもくそもないわけですから、フライフィッシングをやる人が他の釣りをする人にマウントを取るような態度をとるのは、本当にみっともない行為だと思います。