釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

近頃(2021年)の犀川殖産エリア。

長野県を流れる犀川の犀川殖産漁協管轄のエリアは、毎年のようにテレビ番組で取り上げられています。

・本流釣りを楽しむのには川幅も水量も申し分なし。
・他の川のオフシーズンも釣りができる。
・駐車スペースやポイントも分かりやすい。
・放流が行われキャッチ&リリースが定められているので魚が確実に居る(はず)。
といった好条件が重なっているため、テレビで紹介しやすいからだと思います。

 

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そんな気軽に釣りがしやすい場所なので、私もたまに行くことがあるのですが、まあなかなか魚は釣れませんね。

魚が釣れない一番の理由は、私の釣りが拙いからだと思いますが、多少は他にも原因があるのではないかとも思います。

 

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まず、エサ・ルアー・フライとあらゆるスタイルの釣り人が、とにかく沢山訪れる釣り場なので、よく魚が釣れる時期が一瞬しかない気がしてなりません。

どんな川でも、水量や水温がちょうど良いとか、魚が放流された後だとか、釣れやすいタイミングがあることは確かなはずです。

しかし、その良いタイミングにも、犀川殖産エリアのように沢山の釣り人が訪れると、釣られ易い魚が一瞬で一通り釣られてしまって、すぐに釣れにくい状態になってしまうのではないでしょうか。

ですから、誰にでも釣れるようなタイミングはほんの一瞬しかないのだと思います。

そのタイミングを見定めて釣りに行くとか、タイミングを外した状態でも魚を釣るには、相当通いこんで釣り場に精通する必要があるはずで、たまに行く程度の人には、上手く良いタイミングに当たることを祈ることしかできないのではないでしょうか。

 

f:id:nyandaro:20211001144555j:plainそれから、川の規模から考えると、どうもそもそも魚が少ない気がしてなりません。

例えば、北海道の同程度の川なら「これだけやれば何か釣れるだろう」と思うくらいまで一日釣りをすれば、実際に何かしらの魚は釣れることが多いです。

しかし、犀川殖産エリアでは、しっかり真面目に一日釣りをしても、浅瀬に群れている小魚を除くと魚の姿さえ見かけないことがよくあります。

やはり、犀川はダムで分断されまくり開発が進んだ自然の川とは程遠い場所ですし、北海道の川のように魚が自然に殖えるほど環境が良い川ではないのかもしれません。

さらに近年は、毎年のように水害レベルの豪雨に見舞われていますし、砂で埋まり環境がさらに悪化していっているような気がしています。

 

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このような状態なので、私はいつしかこの川に釣りに行く時には、釣果はほとんど気にしなくなってしまいました。

大きな川で釣りをするためのロッドやラインを試したりするのが主目的で、運が良ければテレビ番組でよく釣れているようなヒレの欠けた放流ニジマスが釣れるかな、といったスタンスで釣りに行くことにしています。

ただ、稀に綺麗なニジマスやブラウンが姿を見せることがあるので、この川を諦めたくなってきてしまいますが、やはりそんなに甘い話は滅多にありませんから、過度な期待をして釣りに行ってはいけない場所だと思っています。