日本で一番盛んに行われているフライフィッシングは、ヤマメやイワナなどの渓流釣りでしょうか。
それから、管理釣り場での釣りをメインに行っている人も、今の時代は多いかもしれません。
これらの釣りは、どちらもちょっとストレスがたまりがちかもしれません。
渓流には、魚が滅多に居なかったり、釣り人が多過ぎたり、あまりに魚が小さかったりと、困ったことがあることが多いです。
また、管理釣り場でも、混雑したり、大金がかかったりと、どちらもなかなか「気軽に行えて楽しめる」という状態ではないことが多いのではないでしょうか。
そんな状態から抜け出す1つの方法として、バスのフライフィッシングがあります。
バスをフライで釣るって、どうなの?
バスは、幸か不幸か多くの人にとっては、トラウトよりも身近な場所に居る魚となっています。
フライへの反応も良く、サイズもなかなかのものです。
ギュンギュン走る魚ではありませんが、ガバッと暴れるファイトは結構迫力があり魅力的です。
タックルは、管理釣り場で使うような5~6番程度のもので充分。
フライも、わざわざバスバグのような専用の物を用意しなくても、マラブーやゾンカーなど、トラウト用の物でそのまま釣れます。
ですから、多くのフライフィッシングをしている人が、何の準備も必要なく、気軽にバスの釣り場に行けば、すぐに楽しめるものなのです。
たいしたお金も掛からず、そこそこ迫力のある釣りが楽しめるのですから、トラウト釣りが厳しくなる夏場などに、ちょっと楽しむには充分過ぎるものでしょう。
とは言え、2000年代に入ってからの外来魚叩きなどの影響から、バス釣りを行うことに若干の抵抗を感じる人もいるかもしれません。
しかし、河口湖などのようにちゃんと入漁料を払って「公式」に釣りができたりと、落ち着いて釣りができる場所もありますから、そういった場所でルールの元で行うのなら、あまり気にする必要はないのではないでしょうか。
それから、ルアー釣りの人達からは、ルアーよりも簡単に釣れるせいか邪道だと見なされたり、フライの人の中にも日頃トラウトばかり釣っていて、邪道というように感じる人もいるかもしれませんが、これもあまり気にする必要はないでしょう。
バスをフライで釣ることは、本場アメリカでは1881年に出版された本ですでに紹介されていて、一説ではルアーよりも歴史が古いらしく、由緒のあるフライフィッシングなのです。
フライでのバスの釣り方。
興味を持たれた方のために、ちょっとだけやってみた私なりのバス釣りの方法を簡単に紹介しておきましょう。
タックルは、5~8番程度のロッドに、WFのフローティングラインさえあれば、まず釣りになります。
後は、ちょっと沈めたい時は、シンクティップやシンキングのポリリーダーを使うこともありましたが、なくても大丈夫だと思います。
フライは、なんでも良いようで、私はトラウト用のゾンカーをそのまま投げています。
ただ、10番以下の小さいフライを使ってしまうと、ブルーギルが入れ食いになり、バス釣りにならなくなってしまうことがあるので、8番以上の物が良いようです。
ブルーギルは口が小さいので、大きめのフライならフッキングせずに済むようです。
あとは、朝イチなどのバスの活性が高い時間に釣り場に行き、インレット付近ややシャローのウィードエリアなどで、岸際から順に静かにキャストし、適当にフライを引っ張ってくるだけです。
バスは岸寄りに居ることが多いですから、ほとんど遠投する必要はありません。
これだけで、ちょっとでもやる気のあるバスが居れば釣れてしまいます。
「子供の頃にルアーで釣るのにあんなに苦労していたのは、一体何だったのか?」と疑問に思えてくるほど、何の疑いもなくフライに食いついてきます。
やはり、天然素材のフライというものは、魚達にとってはほぼエサのようなものなのだと、バスやブルーギルの尋常ではない反応を見ていると、思い知らされることになります。
このように、バスのフライフィッシングは、気軽にエキサイティングな釣りができて、年中真剣にやるほどのことではないかもしれませんが、年に1、2回程度やるには面白すぎるものだ思います。
ただ、一つだけこの釣りには問題があると、私は思っています。
それは、一部の日本のフライフィッシングの世界では、バスのフライフィッシングを、「フラデバ」と呼んでいることです。
誰が言い出したのか知りませんが、フライでバスを釣るからフラデバだなんて、あまりにもセンスのない名前じゃないでしょうか。
きっと、どこかのダサいおっさんが言い出したとしか思えません。
ですから、私はバスのフライフィッシングは、お薦めしたいと思いますが、フラデバと呼ぶことだけは、絶対に止めておいた方が良いと思っています。