釣りにゃんだろう

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釣りは一日一匹釣れるくらいで丁度良い。

近頃は一年中通っている人も多いようですが、やはりトラウトの管理釣り場というと冬場に行く人が多いのではないでしょうか。

釣りのテレビ番組なんかでも寒い時期に取り上げられることが多いですし、水温が低くなる秋~春が基本的にはベストな釣りなのでしょう。

 

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先日も、テレビで管理釣り場の様子が流れていましたが、まあ次から次へとよく魚が釣れますね。
テレビでは上手な人が釣っているからであり、普通の人が行ったらそこまでは釣れないのでしょうが、それでも管理釣り場では、次から次へと魚を掛けるのが当たり前のようです。

管理釣り場では、30分も魚が釣れなかったらイライラしてきたり、焦ったりしてくる人が多いのではないでしょうか。
人によっては、一時間に一匹も釣れないような釣り場には、クレームをつけたりまでするようです。

でも、ちょっと考えてみると、この管理釣り場の釣果に対する感覚というのは、かなり異常なのではないでしょうか。

 

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なぜなら、自然の川や湖で釣りをしていたら、30分やそこらでは魚が釣れないのは当たり前ですし、何時間も掛かってようやく一匹釣れるのが普通なのですから。

釣りというものは、そもそもそんなに釣れるものではないのに、どうして釣り人は管理釣り場に行くと、異常なまでに釣果を求めるようになるのでしょうか。

高いお金を払っているからでしょうか。
それとも、目の前に魚が泳いでいるのが沢山見えているからなのでしょうか。

何れにしても、次から次へと魚が釣れることを求め、一分に一匹釣り続けたりする管理釣り場の釣りというものは、釣り本来の姿から外れた、ちょっと常軌を逸したレベルのものだと思います。

 

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釣りなんて、一日苦労して一匹釣れるくらいで充分ではないかと、私は思います。
欲を言えば、一時間に一回くらいはアタリが欲しいところですが、一分に一匹釣れるのと一日に一匹釣れるのだったら、絶対に後者の方が楽しいでしょうし、喜びも大きいと思います。

本当の喜びというものは、何の苦労もせずには得られないものだと思います。

一日中苦労して、ようやく一匹の魚が釣れた時の喜びは、一分に一匹釣り続けているような人には、一生感じることはできないものでしょう。

管理釣り場でも初心者の人などが苦労してようやく魚を釣ったのなら、その喜びはとても大きなものになるでしょうが、ひたすら一日中ドラグを鳴らしているような人達には、釣り本来の喜びは感じられないと思います。

 

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そういった人達は、たった一匹の魚が釣れたのが、たまらなく嬉しかった釣りを始めた頃のことを、もう忘れてしまったのでしょうか。
今でも、その頃に負けないくらいに一匹の魚が釣れたことを嬉しいと思えるでしょうか。
そうでないのなら、いつの間にか釣り本来の喜びを忘れてしまった、虚しい釣り人になってしまったと言えるのではないでしょうか。