テレビの釣り番組の船釣りの様子を見ていると、とにかく釣れるだけ釣っているという印象を受けます。
イカ・タコ・根魚・太刀魚・タイ・青物と、様々な釣りをしているのを見かけますが、釣れる時には次から次へとひたすら釣り続けています。
そして、たまにリリースしていることもありますが、基本的にはそれらの魚をキープしているようです。
ああいった魚やイカやタコって、どうするんでしょうかね?
まあ、誰かが食べるんでしょうけど、食べ切るのは大変なのではないでしょうか。
日頃から魚を買ってよく食べる人だって、あんなに大量に一度に買うことは考えられないわけで、家族や知り合いに分けるにしたって、どう考えても必要以上に獲り過ぎだと思います。
「釣って食べる」ことを楽しみにしているにしても、あそこまで大量に釣る必要はないはずで、何本か普通に食べて消費する量が釣れたら終わりにしてもいいはずです。
魚を釣り過ぎると減るからといったことは関係なくとも、魚だって生き物なのですから、自分達が食べるのに困るほど釣って殺すというのは、倫理面から許されないことだと思うのですが。
釣りで、こういった大量虐殺行為がよく行われているのは、釣り人の中には「沢山釣った人が凄い」というような価値観を持っている人が多いからだと思います。
でも、ちょっと冷静になって考えてみましょう。
人より沢山釣ったからって、何なんですか?
別に偉くもなんともないでしょう。
本来釣りは、釣った本人が満足すれば、それで完結されるもののはずです。
それを他人の目を気にしたり数を競ったりするなんて、なんと幼稚で卑しく心が貧しい行為なのでしょうか。
多くの人がこのことに気づくまで、これからも数を競い自慢するような釣りは続けられていくんだろうなと、船釣りの様子を見かける度に思ってしまいます。