コロナの影響で、密を避けて管理釣り場で釣りをする人が増えて(密を避けられてるのか?)、そこから発展する形で自然の川で釣りをする人も増えているそうです。
確かに、あまり川の釣りに慣れていなさそうな雰囲気の人を見かけることが、去年の夏あたりから明らかに増えた気がします。
「川に慣れていない感」は、ウェーダーの種類やタックルや行動から簡単に分かるものですし、実際に「初めて来た」と話しかけてくる人までいたりして、釣り場の雰囲気が変わってきたのは確かです。
そういった人達にも、事故だけには気をつけて、是非とも自然の中で楽しむ釣りの喜びを知っていって欲しいなと思うわけですが、はたしてどれだけの人が残るのかな?と心配にもなってしまいます。
自然の川での釣りとは言いますが、実際には本当の意味での自然の川なんてものは、この国にはあまり存在していません。
手付かずの自然の川だったら誰にでも魚は簡単に釣れるものですが、そもそも魚があまり居ない場所が多くて、なかなか魚が釣れないのです。
魚が居さえすれば、管理釣り場なんかよりは簡単に釣れてしまうことが多いのですが、そういった場所を探したり、そういった場所に辿り着くには、少々の研究と経験が必要です。
ですから、「自然の川でも釣りをしてみよう」と意気揚々と川に出てきても、全然魚が釣れなくて諦めてしまう人が多くなるかもしれません。
残るのは、諦めずに少々の研究や工夫をして、魚が釣れるようになった人達だけなのではないでしょうか。
よって、妙に川に初心者の多い、このちょっと変わった雰囲気も一時的なものになるのだろうなと、私は思っています。
それくらいこの国の川は貧弱であり、ガチ人からゆるい人までの、様々なタイプの釣り人全てを受け入れられるような力はないものなのです。
それでも、ちょっと釣れないからと言って諦めずに、研究と工夫続けていれば、それなりに釣れるくらいの場所はまだまだありますから、真剣に川で釣りをしたいのだったら、簡単には諦めない方が良いでしょう。
そういった辛抱ができない人には、川釣りは向いていないのかもしれません。
沢山魚を釣って食べたいと思うような人には、間違いなく海釣りの方が向いていると思います。
川釣りは一人で鬱々として辛抱をした先の釣果に喜ぶような、どちらかと言うと「陰」な釣りだと思います。
みんなで沢山釣ってウッヒャーというような、一部の海釣りなどの「陽」な釣りとは、全く違う種類なものなのです。
このネチネチとした喜びを、はたしてどれだけの人に理解してもらえるのだろうかと、気になっている今日この頃です。