釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

魚は後ろも見えているはずだが…

魚眼レンズなんて言葉があるくらいですし、魚は視野がかなり広い生き物のはずです。
魚種にもよるのでしょうが、眼の周り180度くらい視野があるそうで、これが顔の側面の両側についているわけですから、真後ろ以外はほとんど見えるということになりそうです。

そう考えてみると、魚の顔の前をルアーやフライを横切らせなくたって、お尻の方を通したりしたって、魚には見えているということになるはずです。
魚の真後ろ以外なら、どこを通過したって視野には入っているはずだからです。

 

それでも、実際に釣りをしていると、魚の目の前をルアーやフライを通すのと、魚の身体の側面や後方を通すのとでは、明らかに反応が違うことが多いです。

目の前に現れたルアーやフライは、すぐに追いかけてきたりするのに、身体の側面や後方を通過するものには無関心だったりするのです。

このような反応の違いを見ていると、どうも魚の視野の範囲に入り「見える」というのと、意識的に魚が「見ている」というものは違うのかもしれないと考えさせられます。

魚は視野が広く、身体の周りほとんどの範囲が「見える」わけですが、常にその範囲全てに注意を働かせて「見ている」のではないのかもしれません。
両目でしっかりと見える範囲は意外と狭いという話も聞きますし、身体の正面を中心に真横くらいまでを集中的に意識して見ているのではないでしょうか。

 

ですから、魚の視野がいくら広いとは言っても、釣りをする時は魚の頭がどちらを向いているかくらいは意識して、ルアーやフライを通す方向は考えた方が良さそうです。

まあ、実際にはどうなのかは魚に聞いてみないと分からないですが、釣りをしている限りでは、魚に対するアプローチの角度によって、釣果は結構変わってくるものだと思います。