管理釣り場や魚が放流されている川では、胸ビレが無い魚が釣れることが良くあります。
こういった魚が釣れると、非常に納得がいかないものですよね。
特に川で釣れた時は、「釣れたには釣れたけど、これを一匹にカウントするのはちょっと…」と思ってしまうものではないでしょうか。
こんな釣れても0.5匹みたいな扱いをされてしまう胸ビレが無い魚ですが、どうやら飼育されている時に、他の魚にかじられるからヒレが無いようです。
ぎゅうぎゅうに過密状態で飼育されていると、ケンカするのか、それとも共食いみたいものなのか、魚同士で胸ビレなんかをかじられてしまうらしいです。
そんな状態を想像してみると、なんだか可哀想な魚達ではありますよね。
エサを自分で取らなくてはならなくはなっても、自由に泳ぎ回れる川なんかに放流されて、ちょっとはストレスから解放されたのではないでしょうか。
そんな時に、今度は人間に釣られてしまったのですから、魚からしてみれば、もう踏んだり蹴ったりでしょう。
胸ビレが無いような放流魚は、これだけ過酷な運命をたどってきた魚なのです。
やはり、いくら納得がいかなくても丁重に扱うべきでしょう。
今度こそ、本当の自由が見つかることを信じて、元気なうちに流れに戻してあげましょう。
ただ、こういった放流魚って、簡単に何度も釣られやすいんですけどね…。