釣りにゃんだろう

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釣りに魚探を使うべきか。

遊漁船には、魚群探知機(魚探)が付けられていることがほとんどです。
小さなボートにも魚探を付けて釣りをする人もいますし、岸から投げて使える魚探を使う人もいるらしいです。

このように、様々な釣りにおいて魚探が利用されてはいるものの、魚探を利用しない釣りの方がずっと多く行われていて、釣り全体に占める割合は、それほど高くはないと思います。

私も魚探を使って釣りをしたことはありませんし、おそらく釣り人の多くが魚探を使ったことがないのではないでしょうか。

 

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このように魚探を使った釣りをする人が少ないのは、魚探が高価であるという理由もあるでしょうが、釣りの楽しみを奪うものでもあるからだと、私は思っています。

魚探を使うと、水中の地形や魚の有無やタナが分かります。
そういったものが分かったからといって必ず釣れるほど釣りは甘いものではないわけですが、それでも目に見えない水中の様子を知る大ヒントにはなると思います。

釣りの大きな楽しみとして、目に見えない水中のことを想像し攻略するという点があると思います。

ラインやウキの動き、竿や手元に伝わってくる感覚、波や水流の動き、実際の魚からの反応など、あらゆる情報から水中の様子を想像し対策を考える。
その導き出した答えが正解であった時に、水中という人間とは別世界の住人である魚と顔を合わすことができる。
これこそが、釣りというものであり、目に見えないことを想像するからこそ、人は釣りに楽しみを覚えるのではないでしょうか。

 

そんな釣りで魚探を使ってしまったら、水中の様子を視覚的に知ることができ、この楽しみの大半を自ら放棄することになりますし、釣りではなく漁に近づいてしまうと思います。

魚を獲って生計を立てる漁師や、人からお金をとって魚を釣らせなければならない遊漁船や、賞金を得て生計を立てているバスプロなどが魚探を使うのは、当然のことだと思います。
楽しみで魚を釣ったり釣らせているのではなく、とにかく魚を釣ったり釣らせることが一番の目的だからです。

しかし、釣り人が一個人として釣りを趣味として楽しむのなら、どうしても絶対に魚を釣らなければならないわけではありませんし、釣らないと暮らしていけなくなるわけでもありません。
そういった釣りなら、魚探を使ってまで魚を釣るよりは、水中の様子を想像しながら釣りをして、釣れたり釣れなかったりした方が、ずっと楽しいのではないでしょうか。

 

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よく、あらゆる釣りを一通りやった人が、最終的にヘラブナ釣りにハマることがあるそうです。
ヘラ釣りは、ウキの微妙な動きから水中の様子を想像する、まさに「釣りらしい釣り」だと思います。
ですから、本当に釣りが好きな玄人ほど、そこに楽しみを見出だしハマるのかもしれません。

このように考えてみると、やはりどうしても魚を釣らなければならない場合以外では、魚探を使わない方が楽しそうですし、そうしている人が多いのも納得できる話だと思えてきます。
みなさんは、魚探を使ってまで釣りをしたいと思いますか?