釣りにゃんだろう

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北海道のトラウトフィッシングに、釣り納めというものはない。

釣り納めという言葉があります。
これは一年中釣れるジャンルではない釣りが趣味の人が、そこまででその年の釣りを終えることです。

このブログでよく取上げられているトラウト類の釣りなら、基本的には、春の解禁でシーズンが始まり、秋の禁漁で釣り納めとなります。
その後、冬の間に管理釣り場などに行く人もいるかもしれませんが、それは別腹といった感じで、正式な釣行にはカウントしないことがほとんどです。

ところが、これが北海道での釣りになると、この釣り納めという概念が存在しなくなるのです。


北海道では、秋になっても禁漁にはならない。

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北海道では、大部分の川や湖でタダ(無料)でトラウトを釣ることができます。
これは、本州のように漁協などが管理していない場所が、ほとんどだからです。

管理者が居ないとなると、釣り人が守るべき規則は、法律や条例のみとなります。
こうした決まりとしては、内水面では、わずかに禁漁河川があること、春にヤマメの禁漁期間があること、川に入ったシロサケとカラフトマスとサクラマスの禁漁といった程度のことしかありません。

ですから、これらの決まりを守れば、一年中釣りをして良いことになり、本州のように秋になったから禁漁になり強制的に釣りのシーズンが終わるということがないのです。

 


冬になっても。

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とは言っても、冬になれば川や湖は凍ってしまって、釣りにならないから、釣り納めになるだろうと、思われる方もいるかもしれません。

しかし、そんな厳しい冬の状況でも、北海道ではその気になればトラウトフィッシングは継続可能です。

有名なところでは、温泉の湧いている付近の川などがあり、冬でも凍らずルアーやフライ釣りをすることができます。

また、これは漁協権が設定されている場所であることも多いですが、凍った湖に穴を開けて、アイスフィッシングをできる釣り場もあります。
これは餌釣りがメインですが、根性のある人ならルアーでも可能です。

それから、ロシアなどで良く行われているように、凍った川に穴をあけて釣りをすることも可能なのではないでしょうか。


決まりがないということは、自律が求められるということ。

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このように、北海道では、やる気次第では一年中トラウト釣りができてしまいます。
一年中できてしまうということは、それだけ魚を守る決まりや仕組みがないということです。

例えば、秋や春に産卵がらみの魚を釣ってしまっても、規則上は問題ないのです。
しかし、そのようなことは、通常の釣り人の倫理観からすれば許されないことでしょう。
釣り人は、決まりがない代わりに、自分で自分を律して、釣るべきではないと判断した魚は、釣ることを自粛する必要があります。

 

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どんなものごとでも、自由であるほど、自主・自律という姿勢が問われるものです。

私は、パンツ一枚で走り回っている生徒が居ても怒られないような自由な中学・高校に通っていましたが、教員達はいつも「自主・自律」だと言うだけで、野放しにしていました。
そんなハチャメチャな状態で育ちましたが、今のところ、外で変態行為をして逮捕された同級生はいません。
これは、学校の外の社会では、パンツ一枚になってはいけない、という当たり前の自制心を、我々生徒がちゃんと持っていたからでしょう。

 

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産卵がらみの魚を釣ったり、捕ってはいけないということは、このような「町でパンツ一枚ではしゃいではいけない」ということと、同じレベルの当たり前のことだと思います。

当然、その程度の当たり前のことは、誰でも理解できて自制もできる気がするのですが、どうもそうはできない釣り人も結構な数居るようなのです。

そういった釣り人達は、町をパンツ一枚で走り回っているようなレベルの思考の人間なのですから、何を言っても理解してもらうことは難しいでしょう。

また、サケやマスを密漁するような違法なこと(パンツまで脱いだ状態)をしているわけではないので、誰にも止めることはできません。

このように、北海道のトラウトフィッシングというものは、自由ではあるものの、それと同時に困った問題も産まれてしまっているものなのです。