これまで、度々話題に上がるも、実施されず決着がつかずに時だけが流れてきた、Jリーグの秋春制への移行ですが、この度、一つの結論が出ることととなりそうです。
そもそも、秋春制とは??
秋春制とは、文字通りリーグ戦が秋に開幕し、春に終わりを迎えるスケジュールです。
現在の春から秋に開催される春秋制とは違い、年をまたいで開催されることとなります。
そのメリット、デメリットとは?
秋春制の大きなメリットとしては、同じ秋春制で開催されている欧州主要リーグと、スケジュールが一致することとなり、それらのリーグとJリーグとの移籍が活発化することがあります。
Jリーグから日本人選手が、欧州主要リーグへ。また逆に、有名選手が欧州主要リーグからJリーグへ。などの移籍が、現在の春秋制より、しやすくなる可能性が高くなります。
デメリットとしては、冬季の試合開催が、現状では不可能な北国のクラブが、Jリーグには多数存在することがあります。
北国で冬季に試合を開催するためには、除雪や温熱などの設備がスタジアムに必要となりますが、日本のスタジアムにはそのような設備はなく、またその費用を捻出する余力も、Jリーグのクラブにはありません。
スタジアムそのものも、クラブの所有するものではない場合が多く、改修には所有者の自治体などの協力も必要となってきます。
Jリーグ側は、秋春制への移行を受入れ拒否へ。
今年の秋春制への移行の議論は、2月に日本サッカー協会からの提案により始まりました。
①19年から実施、②22年から実施、③当面は移行なし、の3案が実行委員会では上がっていました。
そしてこの度、9月19日に行われたJリーグの実行委員会で、Jリーグ加盟の51クラブのうち約8割が、秋春制への移行に反対していると報告され、これを受けてJリーグ側は移行を拒否する方針を固めました。
秋春制の移行が話題になり始めた頃よりも、Jリーグの加盟クラブは増え、北国のクラブも増えているので、当然の結果とも言えるのではないでしょうか。
今後Jリーグ側は、12月までに最終結論を出し、10年間の議論の凍結を求める可能性もあるそうです。