釣りにゃんだろう

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3.11に開幕したJ3リーグ、初戦を勝利で飾った「福島ユナイテッドFC」と、近い将来ライバルクラブとなるかもしれない「いわきFC」って、にゃんだろう?

3月11日という特別な日にJ3開幕戦で勝利をあげた福島ユナイテッドFC

J3リーグって?福島ユナイテッドって?さらに、同じ福島から世界を目指すいわきFCとは?

明治安田生命J3リーグとは?

そもそも、J3リーグとはどんなリーグなのでしょうか?
名前の通り、Jリーグの上から数えて3部のリーグです。
Jリーグ自体がマイナースポーツになりつつある中で、3部となるとかなり知名度が低いかもしれません。

もともとJリーグは、100以上のクラブがJリーグを目指し、活動している状況を目標としていて、日本中に地域スポーツを根付かせようという理念があります。

今では日本中に、町からJリーグを目指すクラブがあります。成功したクラブ、成功に向かっているクラブもあれば、停滞、破産してしまったクラブも沢山あります。

このような動きを受けて、Jリーグを目指すクラブの受け皿を増やすため、またJ2からの降格クラブのプレーする場所を作るため、Jリーグの若手選手の出場する場を作るため、といった理由で、J3リーグは発足されました。

それまで3部相当にあたり、Jリーグを目指すクラブと目指さないクラブや企業チームが混在していたJFLは、実質4部相当になり、J3を目指すクラブや目指さないクラブが闘っています。

2017年シーズンのJ3所属クラブは17クラブ
奇数となっているので、毎節1チームがお休みとなります。

グルージャ盛岡
ブラウブリッツ秋田
福島ユナイテッドFC
栃木SC
Y.S.C.C横浜
SC相模原
AC長野パルセイロ
カターレ富山
藤枝MYFC
アスルクラロ沼津
ガイナーレ鳥取
ギラヴァンツ北九州
鹿児島ユナイテッドFC
FC琉球
FC東京U-23
ガンバ大阪U-23
セレッソ大阪U-23

現在のところ、J3リーグから成績による降格はありません。順位に焦らず、じっくりクラブの経営基盤を固めることができるとされています。
しかし、育成目的のU-23チームを独自のリーグに移し、J3リーグが20クラブほどに増えた時点で、JFLへの降格、入れ替えが検討されている、とも報じられています。

福島ユナイテッドFCとは?

そんなJ3リーグに所属する福島ユナイテッドFCは、福島市を中心とする福島県全域をホームタウンとするクラブです。

2002年にエフエム福島のDJの横田篤がJリーグを目指す団体「福島夢集団」を創設
2011年には、財政難から横田氏が代表の運営会社フクシマスポーツマネジメントは破産、新しい運営会社が設立されるも、東日本大震災福島第一原子力発電所事故が発生。
選手の退団が相次ぎ、コーチを選手登録し、さらにホームゲームを県外で行うなどの苦辛の中、東北リーグ一部で優勝をしています。
2013年からJFLを戦い、2014年からJ3リーグ加盟となりました。

志半ばで、破産こそしてしまいましたが、結果的に福島夢集団の夢は叶い、今ではJリーグに所属しているのですから、なんともドラマチックですね。

現在の監督は、ベルマーレ平塚でのプレーが印象深い元日本代表の田坂和昭です。

この土地で、このような歩みを続けてきたクラブですので、今年の3月11日にホームで開幕戦を向かえるのにあたって、特別な意気込みがあったのでしょう。

勝利後に田坂監督も、涙ながらに「私の今までの選手時代も監督経験の中でも、本当に今日は勝ちたい試合で、いままでにはなかった」と語っています。f:id:nyandaro:20170312123053j:plain

謎の巨大勢力?!いわきFC。

この福島ユナイテッドFCが活動する福島県には、注目を集めているクラブがもう1つあります。その名もいわきFCJリーグを目指していますが、まだ県リーグ1部です。J1から数えると、7部相当にあたります。

7部のクラブが、何故そこまで注目されるかと言うと、強力な運営基盤と、壮大な目標を持っているからです。

もともと2012年に創設され「一般社団法人いわきスポーツクラブ」により運営されていたクラブですが2015年に株式会社ドームが、「株式会社いわきスポーツクラブ」を設立し、運営権を譲り受けています

株式会社ドームとは、アメリカのスポーツアパレル、アンダーアーマーの日本総代理店の会社
プロ野球の巨人とも契約していることからも、近年急成長を遂げていることが窺えます。

そんなアンダーアーマーの株式会社ドームが、何故いわきFCを運営することなったか?

まず、いわきに物流センターを作る予定がありました
その土地に余剰があるため、そこを利用し以前から構想のあったサッカークラブの運営に乗り出すことになりました。
その際に、地元で活動していたいわきFCの運営を譲り受けるという形をとることになりました。

こうして、当時は8部クラブであったいわきFCは、急に大きな経済力を持つことになったのです。

ここで、掲げられた目標が、これまたびっくりするようなものでした

  • 「J 1を目指す」
  • 「年間売上100億円、世界のビッグクラブへ」
  • 「いわきFC観戦を中心とした経済効果で、いわき市を東北1の都市に」

つまり、サッカークラブの運営で地域を発展させ、いわきを仙台以上の都市にすると言っているのです。
J1クラブでも、聞いたことのないレベルの目標を、いきなり掲げてきたいわきFC
実現するまでには、かなり長い道のりが待っているっているでしょうが、注目せずにはいられませんね。