釣りにゃんだろう

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初出場のガンバ大阪のGK田尻選手に、話し掛けプレッシャーをかけるというより、緊張をほぐしてしまった浦和レッズの槙野選手。槙野選手が実践していると考えらる、風車の理論って、にゃんだろう?

3月19日のJ1リーグ第4節、ガンバ大阪浦和レッドダイヤモンズの一戦。

近年、毎回名勝負となるこの2チームの対戦は、この日も白熱したものとなり、結果は1ー1のドロー。
ガンバ大阪のGKの藤ヶ谷選手の負傷により、急遽出番が回ってきた出場経験0の田尻健選手に、浦和レッズ槙野智章選手が、ちょっかいとも励ましともとれる行動をとり話題を呼んでいます。

後半28分、田尻選手に突然やってきた出場機会、その時、槙野選手は?

ガンバ大阪が一点をリードしていた後半25分頃、GKの藤ヶ谷選手がナイスセーブした後に、足の違和感を訴えます
脛にテーピングをぐるぐるに巻き、一度はプレーを続行しますが、すぐに座り込み交代を要求。藤ヶ谷選手は、一度プレーを続行することで、交代のGKの準備する時間を作っていたようで、ベテランらしさがよく表れていました。

さて、この場面で交代要員として出場機会が巡ってきた田尻健選手。ユースから昇格し6年目ですが、まだ出場機会がありません
急遽出番のやってきた初出場のGKが、上手く試合に入れず、ガチガチに緊張し、失点するという場面が、サッカーではよく見られます

そんな田尻選手が、ピッチサイドで交代を待つ際に、浦和レッズの槙野選手が近づいてきました
「おれシュート撃つぞ!」と、挑発なのかよくわからない発言をし、さらに槙野選手の小学校からのマブダチ森脇選手も「こいつのシュートめっちゃぶれるぞ!」と脅す?ような発言を。槙野選手は、自分の顔をサッカーボールに見立てて左右に振り、ぶれ球を表現
これには思わず、田尻選手も爆笑。これでうまく緊張が解けたのか、PKこそ決められはしたものの、田尻選手は一対一の場面を止めるなど好プレーを見せました

槙野選手は、今回だけではなく、日頃から相手選手に、ちょっかいを出すように話し掛けています。
挑発ともとられかねない行動ですが、そんなに悪質なものではなく、面白いことを言ってるのか、相手選手は笑っていることも多いです。

これは、ある意味、相手選手をリラックスさせて、高いパフォーマンスを出させているのかもしれません
相手に最高のプレーをさせて、さらにそれに勝ってみせよう、という槙野選手の姿勢は、風車の理論なのではないかと思われます。

風車の理論とは?

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風車の理論とは、プロレスラー・アントニオ猪木が提唱したとされる理論です。
当初は違う意図であったとされていますが、現在一般的に知られている意味は、このようなものです。

風車は自分だけでは回ることができない、風という相手がいるからこそ回ることができる。相手の良いところを引き出して、さらにそれに自分が打ち勝つことで最高の試合となる。
というような、スポーツを観客が見るエンターテイメントと考えた場合には、素晴らしい考え方です。

今回の槙野選手の行動も、田尻選手をリラックスさせ、最高のパフォーマンスを引き出し、さらにそこからゴールを奪ってやろうという、風車の理論的な行動であると言えるでしょう。

槙野選手は、ホリプロに所属していることからも分かる通り、とてもエンターテイメント性の高い選手です。
とても見る人を楽しませる一方で、相手クラブのサポーターなどからは嫌われたりもしてしまいますが、最終的には自分が勝つという結果を残せないことも多く、どこか憎めないキャラクターですね。