釣りにゃんだろう

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堤防渡船の問題。

近頃、「海で防波堤渡船を行っていたお店が営業できなくなった」というようなニュースがよく聞かれます。

本来は立ち入り禁止だった場所に、昔からなんとなく許可してもらえて渡していたものが、いよいよ本当に立ち入り禁止になり、営業できなくなったというような話です。

釣り人や営業していた業者側の中には、「今まで許可してくれていたのにひどいじゃないか」と文句を言っている人が多いようですが、私はそれはちょっと違うと思います。

 

こういった場所の多くは、地域の昔からの馴れ合いで、なんとなく見逃してもらっていただけで、そもそもが違反行為だったわけであり、それが正式に取り締まられるようになったからと言って、何も文句は言えない立場なのではないでしょうか。

「どうして今さら禁止するのだ」と言うのは、「昨日まで泥棒をして生計を立てていたのに、どうして逮捕するのだ」といちゃもんをつけるのと同じだと思います。
つまり、そもそもがやってはいけなかったことであり、今までやっていたこと自体が間違っていたということでしょう。

 

それから、「危険で管理者が責任をとれないから立ち入り禁止とするなら、柵や救命胴衣などを設置して整備し、お金をとって釣り場にすれば良い」と言う人も多いようですが、これもどう考えてもおかしな意見だと思います。

防波堤は、そもそもが人が乗るための場所ではないわけですし、釣りをするための場所でもありません。
それを釣り場とするために整備するのは、全く用途から外れた行為ですし、許可されるはずがないでしょう。

それに、いくら整備したところで大きな地震や津波でもくれば、救助できずに死亡する釣り人は沢山でるでしょうし、管理者が安全面から立ち入りを禁止しているのなら、絶対に許可はされないはずです。

 

このように考えてみれば、管理者がいて立ち入りが禁止されている防波堤で釣りをするのは、もう諦めた方がよいのではないでしょうか。

釣りというものは、どうしても危険なものですし、これからの時代、安全面をうるさく考える管理者がいる釣り場とは相性が悪すぎるものでしょう。

もう防波堤で釣りをすることは諦めて、船から釣るか、海釣り公園のような場所で我慢するか、沖磯に渡してもらい命懸けで釣りをするか、といった他の方法に切り替えるしかないと思います。