みなさんは、釣りをしていて野性動物と出会うと、嬉しい気持ちになりますか?それとも、恐怖を感じますか?
私は、ほとんどの場合で嬉しい気持ちになります。
野性動物の輝いた瞳というものは、見ているだけでも何故か嬉しい気持ちになってしまいます。
日頃から町に溢れている、やっかいな人間達とは違うからでしょうか。
ただし、ヒグマ会った時は、あまり嬉しいと言っている余裕はないですし、ちょっと恐怖を感じます。
最近も、一人で山道を歩いていたら、通り道から逃げてくれないヒグマというものに初めて出会い、生まれて初めてクマが原因で釣りを諦めるということがありました。
しかし、釣りをしていると、ヒグマよりもっと怖い動物に出会うこともあるので、今回はご紹介しましょう。
秋の巨大な雄のエゾジカ。
釣りをしていて、秋の繁殖期の雄のエゾジカと出会うと、威嚇してきたりして、とても危険と恐怖を感じるものです。
釣りをするような山奥で出会うヒグマは、基本的には出会っても勝手に逃げてくれるものです。
しかし、繁殖期の雄のエゾジカは、明らかにこちらに闘いを挑んできそうな雰囲気を、バリバリに出してくることがあります。
自動車に乗っていて出会っても、道の真ん中に立ち尽くし威嚇してきて一歩も引かないことがあるほど、バリバリに気合いの入っているものです。
しかも、このようなエゾジカは、間近で見ると見上げるほどデカイです。
それに巨大な角が生えていて、ガシガシ木の幹にぶつけていたりするわけですから、怖くないはずがありません。
私は、友達もろくにおらず日頃話す相手もいないような人間なので、大人しそうなシカと出会った時は、少し話を聞いてもらったりしていますが、繁殖期の雄のエゾジカを見たら刺激しないように遠ざかることにしています。
野犬。
釣りをしていて出会うことのある動物で、一番恐ろしいのは野犬です。
野犬は、ヒグマなどよりも明らかに好戦的な気がします。
吠えまくり唸りまくり、やる気満々であることが少なくありません。
あんなものに襲われたら逃げようがありませんし、噛まれたら大ケガをするでしょうし、感染症の危険もあるでしょう。
釣りではないのですが、私は10代の頃はよく山に入ってスポーツをしていました。
そんな山の中には、たまに野犬の出る危険がある山がありました。
野犬の群れに囲まれたり、追いかけられたり、命からがら逃げてきた仲間が何人もいたものです。
釣りで山に入るようになってからも、たまに野犬を見かけることがあります。
実際に人が最近襲われたとか、目の前から移動しないなどでなければ、ヒグマがいるからといって、その釣り場を諦めることはありませんが、野犬を見かけた時は、すぐにその釣り場は諦めて大きく移動することにしています。
以上のように、釣りをしているとクマよりも怖い動物と出会うこともあります。
よく「クマが怖い」とクマのことばかり気にする釣り人がいますが、クマよりも怖い動物もいるのですから、あまりクマのことばかり気にしていると危険な目に会うかもしれませんから、注意が必要なのではないでしょうか。