私は、少しおかしいと思っていることがあります。
ヒグマによる事故があった釣り場が、二人以上で釣りをするというルールを設けているということです。
私は、昔から思っているのですが、このような危険がある釣り場に二人で行くと安全になるなんてことがあるのでしょうか?
まず複数人で釣りに行くと、おしゃべりをしたりしていて、明らかに周囲に対する注意力が低下します。
一人で居たら気づくような動物の気配に気がつかず、バカ話をしていたら危険が迫っていたなんてことになる可能性は高いはずです。
それから、もし実際にヒグマに襲われた時に、二人とも助かるということはあるのでしょうか。
ヒグマが本気でヤリにきていたら二人とも殺されるでしょうし、上手く一人だけ逃げて助かるなんて余裕があるとは考えられません。
上手く追っ払えて二人とも助かることはあるかもしれませんが、その程度のヒグマのやる気だったら、一人でも撃退できたのではないでしょうか。
ですから、本気のヒグマに襲われて人が死ぬような時には、一人でも二人でも死ぬと思うのです。
一人で釣りに行って一人死ぬのと、二人で釣りに行って二人死ぬのと、どちらが良いでしょうか?
私は、釣りなんて残虐な行為をする人間に生きている価値がある人はいないと考えているので、そんなのどっちでも良いと思いますが、事故の大きさや世間に与える影響を考えたら、一人死ぬだけで済む方が少しはマシなんじゃないでしょうか。
そもそもが人がヒグマに襲われて死ぬというのは、非常にレアなケースで、そういったクマは相当普通ではない状態なのだと思います。
一人だろうと二人だろうと、やる時はやるのでしょうし、実際に登山なんかでは複数人が犠牲になっている事故も多いです。
複数人で行動したからといって、助かっているわけでもないのです。
人数なんてどうでもよいことにこだわっていると、今度は一気に複数人死亡なんてことになるのではないでしょうか。