釣りにゃんだろう

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釣り人のクマ事故。

最近、朱鞠内湖で釣り人がヒグマに襲われる事故がありましたが、ああいったニュースを聞くと、亡くなった方には申し訳ないですが、「やっぱり結構良い釣り場なんだな」と見直したくなりますね。

まず、今回のような事故は、札幌なんかの人が住む場所にクマが出てきて人が襲われたのとは、全く違う種類のものでしょう。

クマが居るのが日常風景である、クマが住む場所に人が入っていったから起きたのであり、あの湖のように毎年とてつもない人数がそのような場所で釣りをしていれば、いくら気を付けていたって、確率的には「たまにはそういうこともあるかもね」といった当たり前のことだと思います。

 

釣りに適した自然の中で釣りをするということには、こういったリスクがあるのは当然のことですし、逆に考えてみれば、「クマに襲われることがあるくらい、自然が残されていて良い釣り場である」とも言えるのではないでしょうか。

例えば、私は去年モンゴルの河原で毎日テントを張りキャンプをして釣りをしていましたが、数日に一回は現地の人が連れてきた犬が夜明け前などに何時間も吠えまくっていました。

現地の人の話では、クマが寄ってきたので犬が追い払っていたそうです。

もし犬が職務放棄したり、クマとの威嚇合戦に負けたりしていたら、我々のキャンプは確実に荒らされていたことでしょうし、私は無言の帰国ということになっていたでしょう。

 

このように、本当に釣りに適した海外の豊かな自然の中では、クマに襲われるか襲われないかは紙一重なのです。

これと似たような体験が、国内に居ながらにしてできるのですから、やはり朱鞠内湖は釣り場としては結構良い環境であると言えるのではないでしょうか。

まあ、実際には北海道で釣りをしていてクマに殺される確率なんて、車を運転していてシカが飛び出してきて避けようとして事故を起こして死ぬのに比べたらずっと低いくらいのものでしょうが、ちゃんとした自然の中で釣りをするだけの、それなりのリスクはあるにはあるのです。

 

私は、日頃から釣りは遊びではないと思っていますし、魚の命を弄ぶからには人も命がけであるべきだと思いますし、人がクマを殺すこともあるのですから、クマにだって人を殺す権利はあって良いと思っています。

ですから、釣りをする時には、こういったリスクがあるくらいが調度良いとも思います。

もしも、このようなリスクを受け入れられないのだったら、その人は北海道で釣りをすることには向いていないでしょう。

 

釣りをしていてクマと出会っても、ほとんどの場合はクマの方から逃げていってしまうので、万が一程度の確率であるわけですが、クマに襲われて死ぬことがあっても、それが釣りだと受け入れられる人しか釣りをするべきではないでしょうし、魚を傷つける釣りという罪深い行為をする権利は無いと思います。

北海道では遊びではない本物の釣りをすることができます。
私は、このことは大変魅力的なことだと思いますが、釣りを単なるレジャーだと思っているような人達は、北海道で釣りをするべきではないでしょうね。