以前にも書いたと思いますが、イトウ釣りが著しく好きな人達には、朱鞠内湖という釣り場はバカにされがちな傾向があります。
「釣れる魚が川とは違う」とか「お金を払って管理された場所で釣ってもねぇ」といった理由からです。
こういった指摘は事実ではありますし、こう思う人がいるのは当然だと思います。
しかし、別にそんなことを気にしなくては良いのではないかと、近頃の私は思います。
釣りは、常に超大物を狙ってやらなくてはいけないものでもないでしょう。
壮大な景色の中でのんびりしながら、そこそこ大きくて美しい魚を釣って心を満たされるということに価値を感じる釣りがあったって良いはずです。
そういった点では、この釣り場には、日本中でここにしかない景色があり、ここにしかいない魚が居るわけですから、それはそれで大きな価値があるのではないでしょうか。
目の色変えて必死になって、超巨大なイトウを釣ることだけが全てではないはずです。
ゆったりとした気持ちで、「心の釣り」ができる釣り場があっても良いはずですし、それができるのは日本中でここ以外にはないわけです。
近頃私は、この釣り場以外にも、このようにゆったりと釣りをして心を満たすには良い場所だと思い見直した場所が増えてきました。
こう思うことが増えてきたのは、もう6割くらい自分の釣りに満足してしまっからでしょうか。
まだまだ日本にも世界にも釣ってみたい魚は沢山居ます。
しかし、今日死んでしまっても後悔はしない程度には、もう自分の釣果には満足してしまっています。
まあ、まだまだ野心はあるにはあるのですが、「そんなに目の色変えて釣りをしないでも、良いのかもしれない」と、ちょっと歳をとって落ち着いてきてしまった気がしている今日この頃です。