ごく稀にではありますが、釣りをしに山に入って、クマに襲われる人がいます。
このようなことがあるので、クマの出没する可能性のある釣り場には、熊鈴や熊避けスプレーなどを持っていった方が良いと、一般的には言われています。
熊鈴の効果は?
クマ避けの鈴には様々なタイプのものがありますが、大きな音がするものが多いです。
大きな音がすれば、熊がこちらの存在に気づき避けてくれ、出会わないで済むというのが、熊鈴の仕組みです。
とは言え、クマが熊鈴の音に気づくような状況なら、鈴の音がしなくても、こちらの存在に気づき、自然と逃げてくれているような気が、私はしています。
釣りをしていると、熊鈴をつけていてもいなくても、クマの糞や足跡は沢山見かけますが、その姿を滅多に見かけることはないからです。
熊鈴をつけていようがいまいが、逃げてくれる正常な熊なら、自然にこちらを避けているのでしょう。
もしも、わざわざ人に近づいてきたり、襲ってくる熊がいれば、それはかなり特殊で危険な熊であり、熊鈴をつけていてもあまり効果はないのではないでしょうか。
ですから、熊鈴には大きな熊避けの効果はなく、森の中の不気味さを紛らわせてくれるお守りのようなものだと、私は思っています。
熊に襲われたくないのなら、実際に人が最近襲われているような場所には近づかないことが一番大切であり、熊鈴をつけて森に入ることは、オマケ程度の対策でしょう。
そもそも、クマに襲われてはいけないのか?
熊に会ったり襲われる危険を、随分と気にする釣り人がたまにいますが、そもそも、それはそんなにいけないことなのでしょうか。
自然の中で自分より強い動物に出会い、もしも襲われてしまったら、命を落とすことになるのは、当たり前のことでしょう。
自然というものは、そういうものなのですし、その中に飛び込んでいくのなら仕方のないことです。
そういった自然の中で、自分より弱い生き物である魚の命を傷つけるのが釣りというものなのですから、多少は釣り人にも命を落とすリスクがないと、フェアではない気がします。
それに人間なんてものは、地球上に必要以上に増えすぎているものなのですし、多少は熊にやられたって問題はないはずです。
クマ1頭と人間1万人の命なら、地球の環境という観点から考えれば、クマ1頭の命の方がずっと貴重なはずです。
私はこのような考えの持ち主なので、釣りをしていてクマに会おうが殺されようが特に問題はないかなと思いながら、日頃から釣りをしています。
もちろん、恐怖は感じますし、わざわざ会いたくはないので、最低限の対策はとっていますが、必要以上にクマを警戒したり騒ぐ必要はないと思っています。
よく「何月何日にクマが出ました」などという看板を見かけますが、クマが出たから何なんでしょうか?
クマが出たって人が襲われたって、それが東京のど真ん中とかだったら問題ですが、森に近い土地なら当たり前のことなのではないでしょうか。
クマの住んでいた環境を人間が壊したために、そういったことが起きているのですから、クマが出没したり襲われるのは自業自得でしかないですし、そのクマを殺すなんてことをするのは罪を重ねることになると思います。
あんまり騒がずに放っておけば良いのに、と思うのは私だけなのでしょうか?