共に同じアウトドアレジャーであるキャンプと釣り。
やはり、この二つは抜群の相性です。
今回は、この二つの相性や両方を行う時のコツなどを考えてみましょう。
釣りとキャンプの相性は抜群。
キャンプ場というものは、海や川や湖の近くにあることが多く、そこが良い釣り場であれば、釣り好きの人には夢のような生活を送ることができます。
朝、目を覚ましたらすぐ、テントの目の前で釣りをする。
ちょっと疲れたら二度寝。
朝食を食べてのんびりして、またやる気が出てきたらちょっと釣り。
昼食を食べて昼寝。
夕マズメには、もう一度釣り。
夕食は釣った魚を調理し、眠くなるまで焚き火にでもあたる。
日程の許すかぎり、こんな生活を無限に送ることができるのが、釣りキャンプなのです。
こんなことばかりをしていると、社会復帰が困難になるほど魅力的なものです。
以前、高校の同級生と話をしていた時に、一人の男のことが話題にあがり「あいつは今何をしているのか」という話になりました。
その男の消息を知る人が言うには、「あいつは北海道に行ってキャンパーになったらしい」とのこと。
職業の話をしていたので、「キャンパーって仕事なのか」とその場はみんなで笑いあっていましたが、お金を得ることではなく、自分がやるべきことを仕事と呼ぶなら、彼にとってはキャンプが仕事なのでしょう。
おそらく彼は、寒い時期は南に行くでもして、先程書いたような暮らしを何年も送っているのではないでしょうか。それならたいしてお金もかからないし、この先困らない程度の貯蓄は、すでにあったのでしょうし。
このように釣りとキャンプは、それ自体で一つのライフスタイルが成り立ってしまうほど、相性が抜群なものです。
釣りをする時のキャンプ場の選定のコツ。
相性が抜群とはいっても、実はキャンプと釣りをどちらも完璧に楽しむということは難しいことでもあります。
まず、釣り場として優れている場所のキャンプ場が、キャンプを楽しむ人にも最適な設備や環境を備えているとは限りません。
ですから、キャンプ場を決める時は、自分が釣りをメインでしたいのか、キャンプをメインでしたいのか、はっきり決めてから、場所を選んだ方が良いでしょう。
釣りがメインなら、一級ポイントの近くである場所を優先し、ボロボロの無料キャンプ場でも我慢するべきですし、キャンプがメインなら、好みの選定やロケーションの場所を優先し、あまり魚が釣れない場所でも我慢するべきです。
もう一つ、キャンプと釣りで相容れないことがある場合のある点として、シーズンがあります。
釣りに最適な季節と、キャンプが快適に行える季節が、違ってくることも少なくありません。
たとえば、私がよくするトラウトフィッシングのベストシーズンは、春や秋のかなり寒い時期です。
ちょっと寒気がやってくると、夜は気温が氷点下なんてことも珍しくなく、純粋なキャンプ目的の人はほとんでおらず、キャンプ場はガラガラであることが多いです。
ですから、ここでも自分が釣りをしたいのか、キャンプを楽しみたいのか、よく考えてから、キャンプをするシーズンを決める必要があるでしょう。
「キャンプを楽しんで、魚も釣れたら嬉しいかな」と思うのだったら、キャンプが快適な季節に行くべきでしょうし、「釣りをしに行って、ついでにテントに寝る」のだったら、どんなに体がしんどくても釣りのベストシーズンシーズンにキャンプをするべきでしょう。
釣りとソロキャンプ。
ここまで色々と、釣りとキャンプの楽しみや相性の話をしてきましたが、個人的にはキャンプは趣味ではありませんし、完全に釣りの宿泊手段としか考えていません。
一日中釣りをしているので、テントには寝る以外は用事はありませんし、生きていく最低限しか料理や焚き火もしません。
テントが張れて綺麗な水があれば、それ以上望むことはなく、いくら寒かろうが危なかろうが、魚が釣れる場所なら良いのです。
こんな人間ですので、今まで所謂ソロキャンプしかしたことがありません。
他人と話したり関わっている暇があったら、さっさと寝て次の日の釣りに備えるべきなので、誰かとキャンプに行くということ自体が考えられません。
もしも私と同じように釣りが著しく好きな人なら、このようなストイックな釣りソロキャンプをお薦めします。
キャンプの楽しみのようなものはゼロですが、とにかく釣りに集中して、釣り釣り釣りの毎日を送ることができます。
このように、のんびりとアウトドアレジャーを楽しむにしても、釣りばかりするにしても、キャンプと釣りを同時に行うことは、とても良いものです。
釣りが好きだけれどキャンプはしたことがない人、キャンプが趣味だけれど釣りをしたことがない人には、是非釣りなりキャンプなりを始めてみることをお薦めします。
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