アラスカなんかでは、ベアービューイングといって、わざわざクマを山に見に行くアクティビティがあるそうです。
トレッキングとか釣りをするのと同列に、自然の中で「クマを見る」ということをしているのです。
近頃は、日本の北海道ではヒグマが出るとやたらと大騒ぎしているわけですが、せっかくクマがよく見られるなら、そのことをアラスカのように活用してみたらどうなんでしょうか。
ただ、まあ日本人はあまり、わざわざ北海道の自然の中にクマを見に行きたいとは思わないでしょうね。
大半の日本人は、クマとわざわざ会いたいとは思っていないでしょうし、出没することをネガティブに捉えているでしょう。
ベアービューイングなんかが行われている土地に来る人は、全く逆にクマが出没したらラッキーくらいに考えている人が多いでしょうが、日本人はせいぜい檻の中に閉じ込められた不自然なクマを見たり、安全な海上から岸を歩くクマを見る程度のことしか望まないと思います。
そうなるとやはり、北海道でベアービューイングをしたとしても、外国人観光客くらいしか参加したがる人はいないかもしれませんね。
日本人は、クマが出没しただけで大騒ぎして、人が一人死ねばもう大地震でも起きたかのように、もっと大騒ぎですが、海外ではたまにクマやワニに殺される人がいても「まあ、そういうことも当然あるよね」と認めているような場所もあるのですから。
こうしたクマに対する態度を見てみても、日本人というものは徹底的にリスクを嫌うものなのだなと実感できます。
そんな態度では、本物の自然というものを体験することはできないわけですが、まあ仕方ないことでしょうね。