釣りにゃんだろう

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地獄のアルファード。

以前、モンゴルに釣りに行った時に地方都市からウランバートルまで、車で移動したことがありました。

通常は国内線の飛行機で移動するのですが、会社が潰れたとかで飛行機が飛んでいなかったので、陸路で移動する必要があったのです。

そこで用意されたのが、日本車であるアルファードで、日本のトヨタのディーラーのステッカーが張られたままの中古車でしたが、状態は非常に良さそうでピカピカでした。

 

これなら、まあ安心だろうと思って乗り込んだのですが、行程の半分を過ぎたところから、冷却系のエラー音が鳴って停まるようになり、「数分走ってはピーピー音がして、数分休んで走る」ことを一晩中繰り返すことになってしまいました。

ちょっとした故障だったら、モンゴルの人は自分で直してしまうものですが、複雑な電気系統の故障らしく、どうしようもないようでした。

構造が複雑になり過ぎた現代の車というものは、こういった時に困るものだと思いましたが、そもそもはこれは日本人が悪いのではないかと思いました。

 

見た目がピカピカの日本車が中古でモンゴルに来ているというのが、なんとも怪しいではないでしょうか。

本当に状態が良い車なら日本で高く売れるはずですし、実は水没車であるとか、問題がある車だったのではないでしょうか。

昨今は、日本国内でも中古車販売店が問題になっていますが、こういった怪しい車を外国に流す会社がありそうなことも問題だと思います。

問題のあった車だと確証があるわけではありませんが、海外に輸出する業者では、かなり酷い車でも買い取ってくれるなんて話も聞きますし、日本では売れないような車を海外に流すビジネスがあることは確かだと思います。

 

私が乗った車のドライバーさんは、子供が産まれたばかりで、なけなしのお金を使いアルファードを買い、これから頑張って稼ぐところだったと言っていましたから、そういった人が状態の悪い車を掴まされたとしたら、こんなに酷い話はないと思います。

どうも中古車販売という業界には、お金を儲けるためには他人に迷惑をかけても構わないというような会社があるようですから、本当に困ってしまいます。

そこまで貧しくない日本人を騙すだけならまだマシですが、人生をかけて車を買うような海外の人にまで迷惑をかけているのだとしたら、なんとも罰当たりなことだと思います。