どういうわけか知りませんが、テレビではよくクロマグロの漁や釣りの番組が流れています。
でっかい魚が釣れる様子には興味がなくはないですから、私もテレビをつけてやっているとたまに見たりもしますが、近年びっくりしたことがあります。
マグロが襲っているベイトフィッシュが、小さめのシイラであることが何度もあったのです。
それも南の海ではなく、大間なんかの東北や北海道の辺りの海での話です。
しかも、真夏の暑い時期でもないのです。
南の海の魚であったはずのシイラが、北海道の海でも溢れていて、マグロのエサになっているとは、一昔前では考えられもしないことなのではないでしょうか。
やはり、それだけ海水温というものは上昇しているのだなと、はっきりと実感させられます。
これだけの変化があるのですから、海水温の上昇がサケやマスなんかの遡上数に影響しているなんて話も、本当なんだろうなと信じられます。
去年なんかは、一部の地域ではサケが大量に遡上してきたなんて話がありましたが、全体的に見ればしっかりと年々減っているはずですし、長い目で見れば日本ではサケやマスが獲れなくなる時代はくるはずです。
それも、北の海でマグロに追われてシイラが飛びまくっている現状を見ていると、実はそう遠くない日なのかもしれません。
本州の一部の河川ではサクラマス釣りができますし、有効利用調査としてサケを釣れる川もあります。
こういった釣りも、これだけの急激な環境の変化を考えると、もうそれほど長くは楽しめないものなのではないでしょうか。
本州の川でサケやサクラマスが釣れた時代があったのだと、懐かしむ日はそう遠くないのかもしれません。