近頃は、根魚をルアーで釣ることをロックフィッシュゲームなどと呼び、とても人気が釣りとなっているそうですね。
昔は、岸からやる人がちょっと居る程度だったものですが、今では岸からだけでなく船からも専門に狙う人も増えているようで、根魚達にとっては、どこに住んでいても気が休まることがない時代となっていることでしょう。
そんなロックフィッシュの釣りとやらを、テレビ番組なんかで見ていると、昔とは随分違うことがあることに気づきます。
それは、ハタ類が昔と比べるとかなり北の方で釣れていることです。
アカハタ、キジハタ、オウモンハタといった魚は、数十年前は南の方の魚といったイメージで、関西よりも南で釣られる場面しか見かけなかった気がします。
それが今では、千葉県あたりでもアカハタが釣れまくっていたりする様子が見られたりして、明らかに生息域が拡がっている気がしてなりません。
やはり、これは温暖化やそれに伴う海水温の上昇が原因であると考えるのが、普通でしょうか。
そういえば、たまにテレビで「サケ漁が始まりました」などと、北海道のサケの水揚げの場面が流れていることがありますが、よく見てみると網の中にはブリばっかりで、ろくにサケが入っていなかったりします。
これもまた同じように、海水温の上昇が原因の現象なのかもしれません。
こういった現象を見てみれば、確実にかなりのスピードで環境が変化していっていることは間違いないでしょう。
これから先も、今釣れている魚種が居なくなったり、逆に今まで釣れていなかった魚種が釣れるようになったりと、釣りの対象魚が変化していくことが予想されます。
もうこの変化は止まることはなさそうですから、釣り人は今居る魚達との出会いを大切に、いつ別れが来ても後悔のないように過ごしておくべきなのかもしれません。