釣りにゃんだろう

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トラウティストのカーディナル特集号の謎。

釣り関係の物には、「どうしてそんなに高額で取り引きされているんだ?」と不思議になるような価格で売られている物が時々あります。
廃盤品や品薄な物などで、どうしてもそれが欲しいという人が沢山いるために、異常に高額になるのでしょうか。

こういったものは、釣り具だけではなくて、釣り関係の本や雑誌にもたまに見かけられます。
オールドタックル好きな私が、よく見かけるものとしては、トラウティストという雑誌のカーディナル特集号があります。

 

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トラウティストという雑誌は、電子書籍が今のように広まる前に廃刊になっているでしょうし、その雑誌に載っている情報は、現物を手に入れなければ見られないものでしょう。
加えて、アブのカーディナルという愛好家の多いリールの特集ですから、高額のお金を出してでも、記事を見たい手元に置いておきたいと思う人が多く、バカみたいな値段で取り引きされているのかもしれません。

ところが、この雑誌の記事の中の、本当に釣りに活かせるようなカーディナルについての知識の記事は、書いたライターの方がすでに電子書籍化していて、超良心的な価格で売られています。
そちらを買えば、わざわざ高いお金を払わないでも、読むことができるのです。

後の部分は、細かい歴史や仕様などの話であり、実際にカーディナルを使って釣りをするには、正直どうでもよい内容でしょう。

 

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それなのに、未だに高いお金を払ってこの雑誌を買う人がいるというのは、なぜなのでしょうか。
カーディナルが好きな人には、実釣に役立つ知識よりも細かいウンチク的な話を求めている人が多いからなのかもしれません。
アングラーではなく、コレクターといった部類の人達です。

リールは魚を釣るための道具です。
磨きあげたりパーツを交換して、家に飾るために作られたものではありません。
魚を釣ってこそ存在意義があるのです。

せっかく長持ちして良い道具なのに、コレクターといった種類の人の手元に渡ってしまったら、リールが不幸でしかないと私は思ってしまいます。

異常な値段でこの古雑誌が取引されているのを見かける度に、世の中には不幸なリールが沢山あるのだと思い知らされます。