80年代~90年代に売られていたアブガルシアのカーディナルCシリーズは、ベールスプリングが折れやすいことで有名です。
C3のスプリングは、5000回のリターンももたないとも言われていて、この計算が正しければ、数日釣りに行っただけで交換が必要になるということになります。
C4やC5のスプリング(共通の物です)は、もう少し耐久性があるようですが、C3と同じ構造をしているのですから、長く使っていれば確実に折れる日は来るはずです。
私は、これらのリールの中でカーディナルC5を使っていますが、元々使用機会がそれほど多くなく、またスプリングが折れる前に新品に替えていたりしたので、実際に折れることに遭遇したことがありませんでした。
ついに折れた。
「意外と折れないんじゃないかな」と段々と油断してきていたところで、近年このリールだけを持って何日も釣りをしていると、ある日突然釣りの最中にベールが折れたらしく、キャストしてハンドルを回してもベールが返らなくなってしまいました。
手でベールを返せば、なんとか釣りは続行可能でしたし、ドライバーと予備のスプリングは持ってきていて、次の日からはすぐに問題なく復旧できたので、あまり困るようなことではありませんでしたが、「ついにこの日がきたか」とちょっと思い知らされてしまいました。
私はオールドリールで釣りをすることが多いですが、スピニングリールのベールスプリングが折れる経験をしたのは初めてのことです。
もっと使いまくっているインスプールのカーディナルなどでは折れたことがないのですから、このリールのスプリングがかなり折れやすいのは事実ということなのでしょう。
さて、それではどれくらいの使用でカーディナルC5(C4)のベールスプリングが折れたのかというと、記録をとっていたわけではないので、正確な数字ではありませんが、だいたい20日前後の釣行で折れたようです。
一日に何時間釣りをするのかや、どれくらいの回数キャストするかでも違ってくるでしょうが、このリールを月に4回使ったとしたら半年はもたないということになります。
幸い、須山スプリングという会社から、いくらでもスプリングは入手可能ですから、そんなに不便なことではないのですが、カーディナルCシリーズを使用するには、やはり常に予備のスプリングをストックしておいた方が良いということになるのでしょう。
たった一回折れただけで、まだまだ沢山予備のスプリングを持っているのに、もう少し買い足しておこうか思い始めてしまった今日この頃なのでした。