トラウトフィッシングでは、木製のフレームのランディングネットが使われることが多いです。
ああいった物の中には、銘木というような良い木材を使いハンドメイドされた高価な物もあり、それを好んで使っている人もいます。
使っている人は、お洒落な気でいるのかもしれませんが、私はちょっと関心しませんし、正直「勘違いグッズ」だと思っています。
手編みのネットは凶器。
高価なランディングネットは、ネット部分が荒い編み上げの物が多いです。
かなり前にここでも書いたと思いますが、ああいった物は、魚のヒレを裂きますし、魚体にもダメージを与えるものです。
同じ繊維製のネットでもリリースネットと呼ばれるような編み目が細かいものなら、そこまで魚に悪いものではなさそうですが、編み目の荒いネットは最悪です。
近頃では主流となりつつある、ラバーやウレタンといった樹脂製の物と比べたら、雲泥の差でしょう。
ですから、魚をリリースする釣りをするのなら、編み目の荒い繊維製のネットを使うことは、ルアーでバーブのあるトレブルフックを使うのと同じくらい、魚には悪いことだと思います。
たとえ、バーブレスフックを使って魚をリリースする釣りをしていても、手編みのネットを使っていたら、あまり意味がないですし、魚のリリースについて語る資格もないでしょう。
いくら見た目が綺麗で高価なネットを使っていても、矛盾だらけの行動をしていたら、カッコ悪くて仕方がないのではないでしょうか。
近頃は、高価なネットでもラバー仕様の物もあるようですし、そういった物を使うか、多少見た目が安っぽくても量販されているラバーネットを使う方が、ずっと立派な釣り人と言えるのではないでしょうか。
世の中には、やたら高い車や時計や服を欲しがる人がいますが、高価なランディングネットを使いたがる人もあれと同じ部類の人間だと思います。
不必要に高い車に乗ったり、高価な時計を身に付けていたり、高価な服で着飾っている人を見て、「立派な人間だ」と思う人がいるでしょうか。
だいたいは、「なんだかアホそう」と思うのではないでしょうか。
高価なランディングネットに至っては、機能的にマズイところがあるわけで、それを理解できずに使っている人は「アホそう」ではなく、「アホそのもの」でしかないでしょう。
高いお金を払って、魚を傷つける悪い物を買って着飾るくらいだったら、他にもっと良いお金の使い道があるのではないでしょうか。
本当に釣り人の中には、頭が足りない人が多いのだと、編み目の荒い高価なランディングネットを使っている見かける度に思ってしまいます。