釣りにゃんだろう

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ラバーのランディングネットの水中での抵抗。

近頃は、魚にダメージを与え過ぎるのを防ぐために、ランディングネットはラバー製の物が使われることが多くなっています。

ネットそのものがラバー製の物と、何らかの糸を樹脂でコーティングした物がありますが、どちらも魚体を傷つけにくく、昔ながらの細いナイロン製のタモや網目の粗い編み糸のランディングネットと比べると、魚へ与えるダメージは雲泥の差です。

 

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海釣りの遊漁船なんかでもラバー製のネットが使われることも増えてきているようですから、もはやタモやネットと言えばラバー製であることが当たり前になってきたのかもしれません。

海外の釣りの動画なんかを見ていても、かなりラバーネットの利用が増えていますし、もはやラバーネットの使用は世界基準と行ってしまっても良いと思います。

 

しかし、一部にはまだまだ、魚を傷つける昔ながらのナイロン網のタモタイプの物や、おしゃれな感じの網目の粗いランディングネットを使う人達もいます。

そういった人達は、よく「ラバーネットは水に入れた時に抵抗が大きく使いにくく、ランディングに失敗する危険があるから、網目の粗い編み糸のネットやナイロンのタモを使うのだ」と主張することがあります。

 

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確かに、ラバーネットを水中で動かそうとすると、ぐーっと水の抵抗が掛かり、ちょっと動かしにくく力も必要になってきます。

しかし、だからと言って釣れた魚を逃がすということには繋がらないと、私は思います。

基本的に魚をランディングする時には、ネットに魚を誘導してきて入れるものです。
ネットで魚を追いかけると、魚が逃げたり暴れたりして失敗するので、極力ネットは動かさないようにしなくてはなりません。
つまり、ネットを水中で動かす必要はほとんどないのです。

ですから、ネットの水中での抵抗を考える必要はありませんし、もしそれが気になったり、そのせいでランディングに失敗するのなら、そもそもランディングの方法が下手くそなのか間違っているかのどちらかなのではないでしょうか。

 

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このように、ラバー系のネットの水中での抵抗が大きさは、それを使わない理由にはならないのです。
釣れた魚を全部キープして食べるのなら、どんなネットを使っても良いのでしょうが、やはり魚をリリースする釣りをするのなら、ラバー系の物か、最低限リリースネットと呼ばれる網目の細かいネットを使うべきではないでしょうか。