昨年、関西の方の海で、海底にとんでもない量のタコエギが引っ掛っていて、漁の妨げになっていると、ニュースになっていたことがありました。
これは漁の妨げになるだけでなく、環境面でも大問題ですし、とんでもなく良くないことに違いないと思います。
海底に大量のプラスチックやらラインやらの生分解されないものが放棄されているなんて、考えただけで恐ろしい光景ではありませんか。
この問題を解決するには、かなり太く強いラインを使って、根掛かりはフックを伸ばして回収することが一番良いのではないかと、私は思います。
最近のラインはとんでもなく強いですから、太いラインを使えば、充分にフックは伸ばせるはずですし、そういったラインを使ったって普通にタコを上げる分には、フックは伸びるはずはないでしょう。
この釣り方は、タコ釣り以外でも行えるはずです。
釣り人は、「感度がどうした」「沈下速度がどうした」などとやたらと細いラインを使いたがりますが、実際には太いラインでも釣れることがほとんどですし、一部の超大物釣りを除けば、「根掛かりの時にはフックを伸ばせて、魚が掛かったときにはフックは伸びない」というバランスのラインで釣りをすることは、充分に可能なはずです。
ただ、一つだけこの釣りには問題があります。
それは、釣り具メーカーや釣り具屋さんが、儲からなくなってしまうということです。
ルアーなどのロストが減れば、替えのフックは多少は売れるかもしれませんが、基本的には売上は落ちるはずです。
当然、潰れる会社が出てくる可能性もあるでしょう。
ですから、メーカー側がこの釣り方を奨めることは、まずないかもしれません。
しかし、釣り人は、ここで今一度考えてみる必要があるでしょう。
これからも釣りを続けていくために本当に大切なのは、地球の環境と釣り具メーカーのどちらでしょうか?
その答えが分かれば、今後はどういった釣りをしていくべきか、自ずと決まってくるものだと思います。