よく「釣りに興味があるが、周りにやる人がいないので、どうやって始めたらいいのか分からない」という声を聞くことがあります。
このようなことを言う人が多いということは、世の中には釣りは一人で始められない趣味だと思っている人が多いということなのではないでしょうか。
しかし、その認識は大きな間違いではないかと、私は思います。
釣りは一人でも始められます。
釣りは、一人で始めるのにはハードルが高い趣味だと思われがちのようですが、実際のところ釣りはそんなに難しいものではなく、いくらでも一人で始められますし、独学でもいくらでも魚は釣れるものです。
私も始めて釣りに行った日だけは、友人に川のエサ釣りを教わったのですが、それ以降は、ほぼ誰にも釣りを教えてもらったこともなく、道具選びから釣り方まで、あらゆる釣りを全て独学でこなしています。
それでも、何一つ困ったことはありませんし、中学生以降は周りに釣りをする友人もおらず、いつも国内ではだいたい一人で釣りに行って魚を釣っています。
このように、釣りはその方法を自分で調べて勉強すれば、いくらでも一人でできるものなのです。
一人での釣りの始め方。
それでは、一人で釣りを始めるにはどうしたら良いのか考えてみましょう。
釣り場と釣り方とターゲットを決める。
釣りは、狙う魚や釣り場や釣り方によって必要な道具や知識が違ってくるものです。
ですから、釣りを始めたいと思ったら、まずは「どこで、何を、どうやって」釣りたいのかを、明確に決める必要があります。
近所に川があるのか、湖があるのか、海があるのか、釣り堀があるのか。
近所にどんな魚がいるのか、好きな魚はいるのか、見てみたい魚はいるのか、食べたい魚はいるのか。
餌で釣りたいのか、ルアーで釣りたいのか、フライで釣りたいのか。
このようなことを考えて、「どこで、何を、どうやって釣りたいのか」を明確に決めます。
必要な道具を揃える。
目標が明確に決まったら、次は必要な道具を揃えます。
これには、二つの方法が考えられます。
まずは、釣り具屋さんに丸投げする方法です。
大きめの釣り具屋さんに行き、「どこどこに行って、何を釣りたいのだが、何を買えばよいのか?」と聞けば、だいたいは親切に必要なものを選んでくれるでしょう。
この時に、ある程度予算を決めていかないと、どんどん高い物を買わされるかもしれないので、少し注意が必要です。
もう1つの方法は、自分で調べて買い揃える方法です。
今どきですからインターネットで検索すれば、いくらでも必要な物の情報は出てくるものです。
そのままネットで買えば、釣り具屋さんよりも安く買い揃えられる可能性が高いです。
また、ごちゃごちゃと検索するよりも、入門書などの初心者向けの本を買ってしまった方が、分かりやすく早いかもしれません。
釣り方を勉強する。
道具が揃ったら、それをどう使ってどう釣ればよいのか勉強しましょう。
インターネット上で検索して勉強しても良いのですが、そういったものは情報が断片的であったり、文章がめちゃくちゃで分かりにくかったりもします。
ここは、先ほども出てきたような入門書などの初心者向けの本を一冊読むのが良いでしょう。
そして、分かりにくいところは、そのキーワードで動画を検索して見てみるとよいかもしれません。
この本+動画作戦で勉強すれば、だいたいの釣りは独学でマスターできます。
釣りに行く。
道具も揃って釣り方も勉強できたら、後は釣りに行くだけです。
初心者がいきなり穴場のような場所を探すのは難しいでしょうから、有名な場所に行った方が良いでしょう。
始めは色々と失敗したり、魚もなかなか釣れないかもしれません。
しかし、そこで諦めてはいけません。
失敗したり魚が釣れなかったら、どうしてそうなったのか、また家に帰って調べたり考えたりしましょう。
これが釣りを覚えるために必要な能力の中で、一番重要なことです。
そんなトライ&エラーを繰り返すうちに、いつか目標を達成できる日がくるでしょう。
以上のようにすれば、一人でも釣りは始められるはずです。
そして、その時に得られる喜びは、誰かに教わって言われるままに釣った場合よりも、格段に大きいはずです。