釣り人というのは、自分が釣った魚の最大記録をよく覚えているものです。
私は、あまり数センチ単位まで魚のサイズを気にする人間ではないのですが、それでも魚種ごとにどの魚が一番大きかったかは、はっきりと覚えています。
それでは、逆に自分の最小記録は覚えているかといったら、これは覚えていない人が多いのではないでしょうか。
小さい魚はさっさと逃がしてしまうことが多いですし、あまり長さを測ったりもしませんから、どの魚が一番小さかったかなんて覚えていないことがほとんどでしょう。
私は、イトウという比較的珍しい魚をよく釣りますが、こういったレアな魚でも、どの魚が一番小さかったかは覚えていないですね。
20センチ台の魚を何度か釣ったことがありますが、どれが一番小さかったのかは不明です。
しかし、タイメンというモンゴルのイトウのような魚なら、はっきりと最小記録の魚を覚えています。
なんか小さな魚が掛かったなと思って寄せてくると、なんと20センチ程度のタイメンだったことがあったのです。
うっすらとパーマークが残っていて、本当にまだ子供といった姿でした。
120センチくらいのタイメンを釣ったことがある人は無数にいると思いますが、このサイズのタイメンを釣ったことがある人は滅多にいないのではないでしょうか。
まあ、何の自慢にもならないことだとは思いますが、なんだかちょっと嬉しい気がしないでもない最小記録でした。