ちょっと手元に写真がないのですが、たまに川で釣れたアメマスの尾びれが、不自然に欠けていることがあります。
こういったものを見ると、よく釣り人は「イトウに食べられかけたんだ!このサイズのアメマスに襲いかかるんだから、相当でかいイトウだ」なんて言ったりするものです。
モンゴルの川で釣りをしていても、レノックという50センチほどの魚の尾びれが欠けているのを見て、現地の人が「タイメンに襲われたんだ」と言ったりしていました。
どうもこういったことを言うのは、万国共通のようですが、果たして本当のことなのでしょうか?
まず、魚が大きな魚に襲われて、尾びれだけちょっこっとかじられるなんてことが、そんなに起きるのでしょうか?
身体にもかじられた傷があり、尾びれも欠けているというレノックを私は見たことがありますが、大きな魚の巨大な口で襲われたら、普通はそのようになるのではないでしょうか?
それから、昔ワームでバス釣りをしていたら、よくブルーギルにテールのピロピロだけをもっていかれたりしたものです。
海でワームを投げても、ベラやフグなどの小物に、テールを食いちぎられることがありました。
また、養殖魚に鰭が欠損している魚が居るのは、一緒に育てられていた仲間にかじられるからだとも聞いたことがあります。
これらの現象から考えてみると、魚体が綺麗で尾鰭だけが欠けているような魚は、意外と何かの拍子に小魚にかじられたなんて可能性もあるのではないでしょうか?
それから、魚にかじられる以外の理由で尾びれが欠ける可能性だって、あるのではないでしょうか?
私は、このように考えていますから、まあまあ大きな魚の尻尾が欠けているのを見ても、「これに食いつく巨大な魚がいるぞ!」とは素直には思えないわけです。
しかし、私の考えも証明された確かなものではないのですから、「巨大な魚がいるぞ!」と夢を見ることは間違いであるとは言えないはずです。
どうもこの事象に対しては、私は素直に夢は見られないのですが、皆様はどう考えていますか?