先日、川沿いの道を走っていると、数分間で2羽もカワセミを見かけました。
三面護岸の水路のような小川でのことです。
私が子供の頃は、カワセミは水が綺麗で環境が保たれた清流にしかいないと言われていて、あまり見かけることはありませんでした。
しかし、どうも最近は数が増えているようで、こんな風によく見られるようになりました。
これは、カワセミには意外と適応力があり、ちょっと開発の進んだ場所でも繁殖可能だったということと、昔よりも川の水質が改善されて、エサとなるような小魚などが増えたからということが原因だと思われます。
私が子供の頃は、川の水からは奇妙な独特な臭いがしていたものですし、魚といえば人間が逃がした鯉程度しかいないものでした。
それが現在では、川の水はそこそこ綺麗そうですし、オイカワなどの小魚が沢山見られるようになりました。
そう言えば、私がよく釣りをする北海道でも、道東などでは昔より魚が増えたという人がいます。
これも、牧場や工場や家庭からの廃水や廃棄物などの管理が厳しくなり、川の水質が改善されたからなのかもしれません。
この国では基本的に自然は失われていく一方ですが、川の水質という点では、ここ2、30年では改善が進み、それ以前よりかは魚が増えているという場所もあるのかもしれません。
まあ、それにしたって70年前などと比べたら、とんでもなく魚は減っているには違いないわけで、簡単に喜んではいけないのでしょうが、自然は失われていく一方でもないのかもしれないと、美しいカワセミを見かける度に考えさせられると同時に、ちょっとした人間の自然を守ろうとする行動も完全に無駄ではないのかもしれないと思わされます。