せっかく良い魚が釣れているのに、魚が陸の上で泥だらけになり無惨な姿だったり、何を撮っているのか分からないような写真だったりするのを、たまに見かけます。
少しコツを掴めば、魚の綺麗な写真は、簡単に撮れるのに、非常にもったいないことです。
ここでは、その少しのコツを説明していきたいと思います。
ステップ1 魚を水の中で横に寝かせる。
魚が釣れたら、ネットの中や石でプールを作り、横に寝かして落ち着かせます。
下の写真のように、魚は身体を立てると暴れてしまうので、横にします。
出来る限り、魚体が水に浸かるようにします。水の中の方が、魚の色や模様は綺麗に見えます。
ステップ2 頭が左になる位置にする。
魚の頭が左にくる方が、落ち着いて見えます。魚料理も、左側に頭がある状態で出てきますよね。
自分が動くか、魚を動かし、頭が左になるようにします。
また、魚を持った写真を他人に撮ってもらう時は、右手に頭が来るように魚を持つと、写真では左頭になります。
「右手で頭」と意識しておくと良いでしょう。
ステップ3 リールを魚の背中側に置く。
リールを一緒に写す場合、魚より奥にあった方が、魚が大きく、リールが小さく見えます。
リールを置く時、あまり魚からリールを離すと、まとまりのないバラバラな写真になってしまうので、魚にくっつくくらい寄せます。
川や湖の水のなかには金属よりも固い砂などの粒子が入っているので、リールはできるだけ水につけないようにします。内部に水は入ると、ギアなどが壊れる可能性があります。
ステップ4 魚の眼にピントを合せ、やや斜めから撮る。
形が決まったら、真上からではなく、やや斜めから、魚の眼にピントを合せて撮ります。
遠くから撮らずに、寄りすぎて、魚やタックルがはみ出すくらいの気持ちの方が良いでしょう。
この時、注意するのは、自分の体で魚に影を落としてしまわないことです。
晴れた日中では、ついついやってしまいがちな失敗です。
絞りが変えられるカメラなら、絞りを変えて、背景のボケ具合を好みに調整します。
そもそも、デジカメで撮るものは写真ではない、もっと気軽で簡単なもの。
以上のコツをおさえれば、ちょっと綺麗な釣魚の写真は簡単に撮れることでしょう。
現在、釣りの写真を撮る時に、フィルムカメラを使う人は稀でしょう。ほとんどの人が、デジタルカメラを使うはずです。
フィルムカメラで撮るのは写真で、デジタルカメラで撮るのは画像と言って良いくらい、求められる感性や技術は違うものです。
写真と言うと、高い機材を使い、難しいことをするのだと感じるかもしれませんが、デジタルカメラで撮るならば、そんなに敷居の高いものではありません。
気軽にチャレンジして、生き生きとした、釣れた時の感動の伝わるような写真を目指してみてはいかがでしょうか。
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