釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

灼熱のボウズ。

すっかり酔いもさめて、喉がカラカラになって目覚めた朝。
「今日こそは昼間は釣りに行かないで、酒も飲み過ぎず、夕方の釣りに集中するのだ」
と決心を固めながら、ベッドでゴロゴロとしていた。

しかし、ルームメイトが8時過ぎに起きて、ちょっと上流にフライフィッシングに行こうと言い出した。
そう言われてしまうと、「少しでも可能性があるなは、行ってみようかな」と、一瞬にして決心が揺らいでくる。

 

f:id:nyandaro:20180721210431j:plain

ルームメイトは、9番のシングルハンドのロッドを取り出し、マウスフライを準備している。
そして、数日前にレノック釣りに使っていた6番のロッドを、僕に使って良いという。

ということは、それなりに
大きな魚を狙うのが、今日の日中のテーマらしい。僕も小物釣りに興味がないので、せっかくだがライトなフライロッドは借りないことにして、ルアーロッドを持っていくことにした。

 

野を越え山を越え、二人でポイントまで歩いていく。
釣りの準備の時点で、彼が行きたい場所は、見当がついていた。
家族だとか家だとか、彼の身の上話を聞きながら、歩いていくのだが、今日はすでに暑い。どう考えても、夏の暑さだ。

 

f:id:nyandaro:20180721210517j:plain

 

汗をぬぐいながらポイントに着くと、さっそくルームメイトは釣りを始めた。
僕は、こんな陽気では釣れる気もしないので、体力を温存しておこうと、適当に釣りをすることにした。

彼に先行して釣り下ってもらい、とにかく気の済むまで釣りをしてもらう。僕は、おいしそうな場所だけ集中して、後は日陰で休んだり、写真を撮ったりしていた。

これまた、信じられないくらい魚が釣れなくて、適当に釣りをしている僕はもちろん、真面目に釣っているルームメイトにも、アタリが無いようだ。
そのうちに、彼は小物釣りに狙いを切り替えたのか、小さなフライを使いだし、レノックを何本か釣っていった。

 

f:id:nyandaro:20180721210631j:plain

 

昼過ぎには、さすがのルームメイトも「ダメだこりゃ」という感じで飽きてしまったらしく、カンカン照りの中を歩いて、もう帰ることにした。
完全にボウズだったが、上手い具合に体力は温存できた気がする。
しかし、何日か前から発生していた靴擦れが、昨日と今日の歩行で、急激に悪化してきている気がした。

 

キャンプにたどり着くと、外のベンチでは昨日の飲み仲間達が今日も楽しんでいて、さっそく「ウォッカ?ビール?」と誘ってくる。

昨日の過ちを繰り返さないために、「今日の夕方はちゃんと釣りに行くから、今日は水にしとくよ」と言ってみるものの、それぐらいでは断れそうもない。
しかし、ルームメイトが「今日は彼は水だけだ!」と、きっぱりと言ってくれたので、なんとか酒に溺れて釣りの機会を逃すことは回避できた。