私の使用するルアーの中で、獅子奮迅の活躍をしているチヌークSというスプーンがあります。
このチヌークSには、レーザーチヌークSという表面の塗装が違うものがあるのですが、何とも微妙な商品だと私は思っています。
チヌークSとレーザーチヌークSの違い。
チヌークSとレーザーチヌークSの違いは、表面の塗装の違いだけです。
レーザーチヌークSは、レーザーホログラム仕様だとかで、独特な光沢を放っています。
特殊な仕上げのためか、レーザーチヌークSの方が、若干値段が高くなっています。
レーザーホログラムの効き目は?
このレーザーホログラム仕様とやらは、濁りや光の少ない時に有効だとダイワの商品紹介には書いてあります。
つまり、普通のチヌークSよりもアピール力が高いということなのでしょう。
それでは、実際に釣りをしていて、そのような効果を実感できるようなことがあるのかと言うと、少なくとも今のところ私は一度もありません。
水が濁っていても普通のチヌークSで魚は釣れてしまいますし、それ以外の状況でもレーザーチヌークSの方が釣れるなんてことはまずありません。
そのような物なのに、普通のチヌークSよりも値段が高いのですから、なんだか納得がいかないものです。
しかも、このレーザーホログラム仕上げとやらは、ビックリマンチョコのシールのキラのような感じで、正直かなり玩具っぽく、安っぽいです。
見た目では、普通のチヌークの方が高そうなくらいなのです。
釣果に差があるとも思えず、見た目は安っぽく、値段が高いとなると、わざわざ買う気にもなれません。
それでも、たまに拾ったり、中古でまとめて買ったチヌークの中に混じっていたりするものですから、たまに使うわけですが、やっぱり普通のチヌークSと差があるとは思えないのです。
それでも長年売られているのは?
ところが、このレーザーチヌークSは、それなりに長い間販売され続けているわけで、それなりに買う人がいるのでしょう。
おそらくこれを買っている人は、普通のチヌークSよりも高いのだから、もっと凄いはずだと思って買っているのかもしれません。
そう考えてみると、レーザーチヌークSは魚を釣るためというよりも、釣り人を釣るための仕様と値段という可能性もあるのではないでしょうか。
よく釣れる定番商品に、ちょっと値段が高いスペシャルバージョンがあれば、食いつく釣り人が結構いるのではないでしょうか。
実際には、それほど釣果に差がないものだとしても、それを買った人は、「チヌークのスペシャルバージョンなんだ、釣れないはずがない」と自信を持って釣りをするかもしれません。
自信を持って投げ続ければ、そもそもチヌーク自体がとても優れたルアーなので、魚が釣れる可能性が高くなります。
そうなると釣り人は、「やっぱりレーザーチヌークSは効果があるんだ」と思い込み、またチヌークSではなくレーザーチヌークSを買うのでしょう。
かくして、ダイワさんは微妙に儲かり、これからもレーザーチヌークSを製造し続けることになります。
これが、私の考えたレーザーチヌークSというルアーの正体なのですが、どうでしょうか?
チヌークSよりもレーザーチヌークSの方が、釣れるなんてことが本当にあるとみなさんは思いますか?