PEラインの一種に、Berkeleyから発売されているスーパーファイヤーラインというものがあります。
メーカーはPEラインとは違う第3のラインなどと言っていますが、ユーザーには普通にPEラインとして使われています。
ただ、ちょっとだけ変わったラインなので、その評価は釣り人によって別れているようです。
普通のPEラインとスーパーファイヤーラインの違い。
PEラインは、細い糸を4本または8本束ねて捻り、一本のラインにした構造をしています。
しかし、スーパーファイヤーラインは熱でくっつけて原料を束ねているため、網目がなく、一見モノラインのような見た目をしています。
この方が抵抗も小さい気もしますし、編み目が緩んでくることもないので、良い気もします。
しかし、実際に使ってみると、8本編みのPEラインとは、そんなに違いがある感じはしません。
また、しばらく使ってラインが傷んでくると、編まれていないのでラインが裂けてくることがあります。
スーパーファイヤーラインクリスタルとの違い。
スーパーファイヤーラインには、通常の緑色のものと白いクリスタルというものがあります。
以前は、クリスタルはちょっと質感が違ったような気もしますが、現在では基本的に色が違うだけのような気がします。
また、クリスタルと言うと透き通っているようなイメージですが、完全に白色です。
スーパーファイヤーラインの評価。
普通のPEラインとの違いは、構造の違い程度で、後の使用感はそれほど違うものではありません。
強いて言えば、編み目がないので、リーダーとの接続以外はモノフィラメントライン感覚で扱えるという特徴があります。
私は、あまりPEラインを釣りに使用しない人間なので、スーパーファイヤーラインの使用感が結構気に入っています。
あまりPEラインを使ったことのない人におすすめかもしれません。
コーティング落ち、色褪せ、毛羽立ちについて。
スーパーファイヤーラインをしばらく使っていると、コーティングが落ちたり、色が褪せたり、少し毛羽立ってきたりします。
しかし、こうした現象は、他のPEラインにも普通に起きますし、特別スーパーファイヤーラインがヒドイというわけではないと思います。
そういったことが気になる場合は、そんなに高いラインではないのですから、傷んできたと思ったら、ルアーなどを一個買うよりは、新しいラインに買い替えた方が、ずっと賢い選択だと思います。
釣り人の中には、ルアーなどにはいくらでもお金を使うのに、意外とラインには無頓着で、いつまでもラインを交換しない人がいたりするものです。(特にPEラインを使っている人)
ラインが傷んでいたのでは、魚を安心して釣り上げることはできないのですから、少しでも怪しいと思ったら、惜しみ無く買い換えるべきでしょう。
PEラインは長持ちだとされていますが、細いラインを使うことが多く、傷みも早くなりがちです。
ちょっと毛羽立っていたりしても意外と強度はあったりするものですが、私は気分が悪いので、PEラインも数回使用したら交換してしまっています。
以上のように、スーパーファイヤーラインは、編み目がない以外は、ほぼ普通のPEラインと言ってもよいものだと思います。
後は、その使用感が気に入るかどうかの問題ということなのだと思います。
気に入らなかった人は、酷評していたりするものですが、そんなに酷いものではないはずです。
やはり釣り具は、他人の評価で判断せず、自分が実際に使用してみて判断するのが大切なのではないでしょうか。