釣りにゃんだろう

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まあまあ高いハンドメイドミノーを釣った話。

今年の春先に川でルアー釣りをしていると、アタリがあったような気がして、バシッとアワせてしまいました。

まあ、そこから先は釣りの下手な私にはよくある話で、魚ではなく地球だったようでピクリとも動かないのです。

しかし、ラインを手で引っ張ってみると、グーンと微妙に動きはするのです。
「こりゃ、水中の誰かの根掛かりラインか何かに引っ掛かっているのかな」と思いつつ、さらにジワーと引っ張っていると、根掛かりが外れたような感覚がして、ルアーが流れ始めました。

 

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慌ててリールを全速で巻いてくると、何やら重みを感じるのです。
そのまま巻いてくると、水面を割ってキラキラとした物が見え、ルアーが釣れたのだと分かりました。

釣れたルアーは結構巨大なミノープラグで、ハンドメイドの物のようです。
その釣れ方が奇跡的で、私のルアーのフックはミノーの腹のシングルフックのアイにフッキングしていたのです。
私は結構太いラインを使っていましたから、その状態から引っ張ることで根掛かりしていたミノーのフックを伸ばして回収できたようでした。

私は、ミノープラグはあまり使いませんが、ハンドメイドでちょっと高そうな雰囲気だったので嬉しくなってしまい、慌てて少し先に進んでいた私の唯一の釣友の所に駆けていき、「これって高いかな?」と聞いてみました。

そんなに高いものではないようですが、それでも数千円はするもののようです。
もう今日はこれで、魚は釣れなくても大儲けと言えそうです。

 

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その日、釣りから帰ってから、私はそのミノーを眺めながら、さてコイツをどうしてやろうかと考えていました。

売ってもそこまでのお金にはなりそうもありませんし、とりあえず使うしかないでしょう。
そうは言っても、結構大きくて色も好みではありませんし、あまり私が使うような場面はなさそうです。

あえてあるとすれば、モンゴルくらいでしょうか。
あそこなら、ちょうど良さそうなサイズですし、色や動きなんてあまり気にしないでも魚が釣れそうです。

でも、恐らく大きな魚が釣れたら、バキッと折れてしまいそうな作りをしています。
ラパラのミノーが折れているのを何度も見たことがありますから、120センチ以上の魚なら確実にバキバキに三分割くらいに壊れると思います。

それでも、骨組みのワイヤーがしっかり作ってあれば魚は釣れるでしょうし、タダで手に入れたものですから壊れたって惜しくないでしょう。

 

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「よし、このミノーがバキバキに壊れるような魚を釣って記念品にしよう」
と、私は心に決めました。

そうは言っても、いつになったら海外に行けるのか見当もつかない昨今の状況ですから、果たして本当にこのミノーがぶっ壊れる日は来るのか、全く分からないわけですが。
その日まで大切にこのミノーは、巨大な魚を釣る夢と一緒にしまっておこうと思っています。