有名メーカーのルアーロッドには、富士工業製のガイドが使われていることがほとんどです。
値段が高いロッドには、だいたいこの会社の最新のガイドが使われているものですが、毎年のように仕様が変わります。
これは、サイズを小さくしたり大きくしたり軽くしたりと、次から次へと富士工業が新しいガイドを開発して出すからで、それに付き合わされているからでしょう。
それにしても、本当にあんなにちょこちょことガイドをいじる必要があるのか、大いに疑問なところです。
確かに富士工業のガイドは、間違いなく世界最高品質のもので素晴らしいものには違いません。
しかし、元から完成度が高いのですから、今さらちょっと改良したところでは、正直実釣場面では大差がないような物ばかりだと思います。
昔は、この会社以外には良いガイドを作れる会社はなかったはずです。
かなり高い外国のメーカーのロッドにも、ワイヤーみたいなガイドが付いていた時代さえあったのです。
それが今では、安くてそこそこ使えるガイドが世界中に溢れかえっています。
そういった物と差別化を図るには、とにかく細かいところまで突き詰めて、次から次へと新しいガイドを出すしかないから、このようなことをしているのではないでしょうか。
ちゃんと研究しているのですから、最新のガイドやセッティングは良いものには違いないでしょう。
しかし、もう実釣場面では大差がないような変化しかない局面に入ってきている気がします。
正直ガイドなんて、SicかSicっぽいパチモノみたいなガイドが、竿が変に曲がって折れない程度に付いていれば、特に困ることはないのですから。
新しいガイドは、ラインが絡まないとか飛距離が伸びるとか感度が良くなるとか言いますが、もう誤差の範囲みたいな僅かな違いでしょうし、ちゃんと魚が釣れる人なら、余程おかしなガイドでない限り釣果は変わらないはずです。
ですから、ロッドを買う時には、最新のガイドだとかセッティングだとかにこだわる必要は、今の時代ではもうないのではないでしょうか。
ここ20年間くらいの間に売られているロッドなら、そうそうおかしな物はないはずですし、それで魚が釣れないのならロッドやガイドではなくて、他のところに問題があるとしか思えませんね。