振り出し式(テレスコピック)のフライロッドというものは、なかなか便利なもののはずです。
テレスコのフライロッド有用性。
山道を長時間歩いたり沢登りをするような源流釣行や、ハードな藪こぎが必要な場所での釣りでは、かさばる2ピースなどのロッドは邪魔でしかありません。
フライロッドは4~5ピースの小継ぎの物が多いので、それで充分ではないかと思われるかもしれませんが、これらの釣りをする時には、移動する度にロッドを畳んだり繋いだりする必要がでてくることが多いです。
この時に、小継ぎのロッドで抜いて挿してを繰り返すのはとても面倒ですし、そのうちにガイドに通し放しのラインが絡まってごちゃごちゃになってしまうことがあります。
これが、テレスコのロッドなら繋いだり伸ばしたりがずっとスムーズに行え、便利なことこの上ありません。
ところが、テレスコのフライロッドというのは、あまり売られていません。
過去には、ダイワやキラクの物などがあったようですが、現在は売られていません。
現行では、私の知るところでは、えらく高価なものがいくつかと、上の画像のチラシに載っていたワイルドワンというお店のオリジナル商品と、ガイドが少な過ぎてすぐに折れそうなアマゾンで買える激安海外製のものくらいしかないようです。
やはり、フライの人達はロッドの性能を気にする人が多いため、どうしたって性能が悪くなるテレスコロッドは人気がなく売れないから作られないのでしょうか。
テレスコロッドが必要なような場所では、そんなにロングキャストしたりする必要もなく、ちょっと投げられて魚が掛かっても折れなければ、何でも良いもののはずですが。
それとも、テレスコのロッドが必要なくらいごちゃごちゃした場所に行く人が、そもそもほとんど居ないのでしょうか。
テレスコフライロッドの作成。
そんなテレスコのフライロッドの不人気問題ですが、私なりの解決方として、ルアーロッドの流用があります。
これも近頃は新品では売られていませんが、リールシートがリングタイプのルアーロッドというものが、中古では格安で転がっています。
これのリングを名一杯下まで下げフライリールを取り付ければ、もうテレスコフライロッドの完成です。
しかも、ガイドはルアー用の物が付いていますから、通常のフライロッドよりラインの抜けがスムーズで、明らかにキャストしやすいです。
ロッドの長さも5~7フィート程度で、普通のフライロッドにはないような長さで、ごちゃごちゃした場所には最適です。
さらに、ルアーロッドは様々な固さがあるので、使用したいラインの番手に対応する物はだいたい見つかるはずです。
これなら高番手のショートロッドなんて物もできるわけで、そんなロッドで通常はフライが投げられないポイントに入れば、大物が爆釣なんてこともあるのではないでしょうか。
まあ、そこまで必死になってフライフィッシングをしようという人は、かなりの少数派なのかもしれませんが、そんな変わった方々にはお薦めの方法です。