釣りにゃんだろう

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最強の釣りガール

「釣りガール」という言葉を作り、業界主動で釣りを若い女性に流行らせようとしたのは、2010年くらいからでしょうか?

その後、この動きはろくに結果も残せずに、消えてしまいました。
ダイワなんかは、結構張り切っちゃって、ワンピース型のウェアなんかを作っていましたが、今では作るのを止めてしまいましたね。あれは、結構可愛かったと、私は思うのですが、いくら男がそう思っても、対象である女子が気に入らなければ意味がなかったのでしょう。

 

このように、メーカー主動の釣りガール作戦は、ほぼ失敗したと言っていいと思いますが、釣りをする女性は僅かかもしれませんが、自然に増えている気がします。
私が子供であった20年ほど前は、釣りをする女性というと、「ヤンキーの彼氏に無理矢理付き合わされて、ふてくされ気味」みたいな人が、大半だった気がします。

しかし、最近ではカップルや夫婦はもちろん、女性一人で釣りをしている人を、いろんな所で見かけます。結構な山奥なんかでも、一人でやってくる人も居たりして、20年前とは時代が変わったのだと、肌で感じさせられるものです。

 

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そんな中でも、この釣りガールは最強だなぁ、と思いしらされたことがありました。

ある冬の日、私は東京23区内の遊園地のプールで、ニジマス釣りをしていました。都内で用事がある時には、ついでにちょっと釣りができたりするので、とても重宝している場所です。

しかし、その手軽さとは裏腹に、そんなに簡単に魚が釣れる場所ではありません。
特に私は管理釣り場の釣りに慣れていないので、苦戦することが多いのです。その日も、ぱったりと釣れない時間が訪れて、お手上げ気味でした。

そんな私の近くで、次から次へと魚を釣りあげる女性が居ました。
しかも、全く釣りに来たという服装や持ち物ではなく、近所のスーパーに買い物に来た主婦といった、ラフな出で立ちです。

その主婦風釣りガールは、ニジマスを釣ると、さっとネットに魚を入れ、しっかりとキープしています。
塩焼きサイズを数匹と、ちょっと嬉しそうに大物を一匹仕留めると、一時間ほどで颯爽と帰っていきました。

 

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「あれは絶対に夕飯のおかずだ」
その手慣れた手つきと、効率の良い釣り方から、私はそう確信しました。
趣味と実益を兼ねているとは、まさにこんなことを言うのではないか。あっという間の出来事に、私は圧倒されるばかりでした。

あの人が、東京では無く北海道に住んでいれば、タダで釣りができて、魚もニジマスだけでなくヤマメや鮭などが沢山釣れて、食費が抑えられまくるのにな、と思ってしまいます。
東京に住んでいるのが、もったいない人材だと思えて仕方ありませんでした。

釣りが上手で綺麗な人は、それから他にも見かけたことはありますが、あそこまで「釣り=漁」というような生活に密着した力強い釣りを展開する人は、あれ以来見たことがありません。