スピニングリールというものは、小さなものから大きなものまでサイズ違いのものが売られていて、使用するラインの太さや量によって使い分けることになっています。
ですから、釣り人達は「何を釣るなら何千番」というようなことを言い、あれこれリールを買い込んでいるわけですが、これは釣り初心者の人達にとっては大問題です。
ちょっとジャンルの違う釣りをしようと思う度に、サイズやギア比の違うリールが必要だと聞かされ、それを買わなくていけないと思ってしまうからです。
実際のところ、これは釣り具メーカーのリールを何台も買わせるための作戦に乗せられているだけであり、バカ正直に他人から聞かされたリールのサイズを守る必要はないものです。
ちょっとリールが大きかったり小さかったりしても、魚は問題なく釣れますし、そんなに困ることはないはずです。
さすがに、何十キロもある魚を釣るのに、小型スピニングリールでは困ってしまうでしょうが、そんな釣りばかりでもないでしょう。
では、初心者の人がスピニングリールを一台だけ買うとしたら、どれくらいのサイズの物が良いのでしょうか?
私は、2500~3000番と呼ばれるサイズの物が良いと思います。
それから、細いPEラインを巻くためにスプールの溝が極浅くできているシャロースプールではなく、溝が深いものを選ぶべきだと思います。
適当なラインで下巻きをして調整すれば、細いラインから太いラインまで幅広く使えるからです。
このサイズのリールなら、ラインを交換するだけで、ルアー釣りなら渓流・本流・湖・海と、どこでもどんな魚でも、それなりに釣りになるはずです。
トラウト・サーモン釣りだけで考えても、ヤマメから鮭まで一台で対応可能でしょう。
多少リールが大きかったり小さかったりすることはあるかもしれませんが、魚を釣るのにはあまり問題はないはずです。
もしも、どうしてもこのサイズのリールでは釣れないような大きな魚を釣るようになってきたのなら、その時が初めて本当にサイズの違うリールが必要だという瞬間なのでしょう。
このように、2500~3000番程度のスピニングリールというものは、汎用性が高くとても便利なものです。
あれこれとリールのサイズについて解説されていることがありますが、とりあえずこのサイズのリールを持っていれば、本当は困らないはずです。
初心者の人や子供にリールをプレゼントする時などには、このサイズのリールを選ぶのがベストなのではなないでしょうか。