釣り初心者の人などには信じられないかもしれませんが、ちょっと釣りをしている人なら、魚が掛かってからの引き方で魚種を判定できるものです。
自分がよく釣る種類の魚に限りますし、100%の正解率ではないかもしれませんが、魚の姿が見える前から、だいたい何の種類の魚か分かるのです。
私も、よく釣るサケ科の種類の魚なら、だいたい分かりますね。
グネグネした感触のアメマス、ゴンゴンギュンギュンとスピーディーでジャンプもするニジマス、ピーッと高速で横に走るサクラマスといった感じです。
そんな中でも一番分かりやすいのは、イトウの引き方でしょうか。
おそらく頭を振っているのだと思いますが、「ゴン!ゴンゴン!」という衝撃が伝わってくるので、とても特徴かあります。
以前、私が珍しく人と一緒に釣りをしていたところ、「ここはウグイしかいないよ」と言ってその人は先に移動しようとし始めました。
その瞬間、私の竿に魚が掛かったのですが、「ほらウグイだぁ」と言いながら、その人は藪を漕ぎ始めてしまいました。
しかし、その瞬間「ゴン!ゴン! 」と確かに衝撃が伝わってきたので、私は「ちょっと待って~、これイトウみたいだよ」と叫び必死で引き止めました。
引き返してきてくれたその人にネットで掬ってもらったのは、小さいながらも紛れもなくイトウでした。
こんな風に、魚という物は魚種ごとに引き方に特徴があり、釣りをしていると掛かっただけで違いが分かるものなのです。
まあ、そんなことを言ってるわりには、たまに私は特大ウグイを一瞬イトウかと間違えたりするのですけどね…