1990年代の釣りブームの時、かなりの人がルアーフィッシングをしていました。
それから、あれこれと問題がありバス釣りが下火になった後、あの人達はどこに行ってしまったのだろうかと、私はたまに考えることがあります。
おそらく釣りそのものを止めてしまった人達もかなりいるのでしょうが、他のジャンルの釣りに移行した人も一定数は居たはずです。
そうなってくると、へら釣りや磯釣りを始めたなんて人も居るには居るのでしょうが、大半の人はそのままルアー釣りを続けたはずです。
その受け皿になったのが、管理釣り場の釣り(エリアトラウト)というものなのではないでしょうか。
エリアトラウトが流行ってきたのと、バス釣りが下火になっていった時期は、かなり近い気がしてなりません。
それに、管理釣り場に熱心に通う人達は、自然の川や湖に居る人達とは、ちょっと違う種類の人達に見えます。
髪の色やはしゃぎ具合などから、何となく元バス釣り臭が出ていることが多いです。
しかも、管理釣り場でトーナメントなんてものが行われるようになったのも、この頃からで、ここにもバス釣りからの影響が伺われます。
分析と工夫とテクニックで結果に差が出やすいというのも、バス釣りの人達には受け入れやすかったはずです。
かくして管理釣り場ブームが訪れたわけですが、何十年も人で溢れた管理釣り場で釣りを続けているわけにもいかず、飽きてくる人は沢山出てきたはずです。
ここで一部の人々はそのままトラウトを釣り続け、ネイティブトラウトの釣りに移行したのかもしれませんが、管理釣り場と比べればろくに魚が釣れないので、そこまで多くの人は移行しなかったのでしょう。
より多くの人が移行したのが、ソルトと呼ばれる海のルアー釣りだと考えられます。
かつてのバス釣りのように気軽に岸から狙えるスズキに始まり、イカだアジだイナダだと、海には淡水域と比べると豊富で大きな釣りものが居て、やり始めてみればすっかりソルトばかりになってしまった、なんて人も多いのではないでしょうか。
そんなわけで、私の予想では、バス釣りをしていた人達のメインの移動ルートは、「バス釣り→管理釣り→ソルト」となっているのですが、いかがでしょうか?
この道筋通りに釣りを移行していったという人は、どれくらい居るのでしょうか?