北海道には、湿原河川と呼ばれるような川があります。主に道東地方に多いでしょうか。
こういった川でアメマスやイトウやニジマスを釣る場合、岸際から深く掘れていたり、川底がぬかるんでいたりするため、ウェーディングせずに岸の上から釣りをすることになることが多いです。
この状態で魚を釣った時に問題になってくるのが、釣った魚をどうやって写真や動画に収めるかということです。
陸上げして魚がドロドロ。
こういった河川で釣られた魚の写真としてよく見られるのが、魚を陸に上げてドロドロになった状態や、手掴みで空中で保持して撮ったような写真です。
釣り場の状況を考えれば、こうならざるを得ないのは分からなくもないですが、現代ではこういった撮影方法は相当悪いことだと言えるでしょう。
世界的に見ても、最近はトラウト類を釣って水から上げて写真に撮ることは、魚を痛めるために、かなりいけないこととされています。
海外の動画などを見ていても、魚を岸に上げてドロドロにしようものなら、コメントでフルボッコに攻撃されまくっています。
それから、日本の釣り雑誌だって、近頃は魚を水に付けた状態の写真ばかりになってきています。
それだけ、魚を陸に上げないということは、世界的な常識となってきているということでしょう。
こんな状況なのですから、今の時代に魚がドロドロの写真を撮るのは、ちょっと恥ずかしいことと言えそうですし、もしもそんな写真をブログやインスタにアップしたら、いつどこから叩かれるか分かったものではありません。
そうは言っても湿原河川で魚を水に浸けて写真を撮るのは、なかなか難しいものです。
ここで考えられる方法としては、まずはとにかく岸から降りられる場所を探すということです。
湿原河川でも、ちょっと浅くなっていたり、ミニワンドのようになっていたりする場所が、それなりにはあるものです。
釣りをしている最中からそういった場所を目につけておき、魚が釣れたら柄の長いネットを使いできるだけ水から上げないようにしてそこに運び、水に浸けた状態で撮影します。
この時に、こういった川は魚が暴れると川底の泥が舞い上がり濁りやすいですから、ネットの中で撮影した方がより綺麗に写真が撮れるでしょう。
それから、こういった魚を載せるマットを利用するのも良い手です。
こういったマットと小さな紐付きの折り畳みのバケツを持っていれば、完全に岸から降りられないような場所でも、少しは魚を水に浸けて撮影することもできますから、とても便利なものだと思います。
以上のように、湿原河川で魚を釣って問題のない写真を撮るのはなかなか難しく、正直ちょっとめんどくさいものです。
めんどくさいのなら釣らなければよいのかもしれませんが、そこに魚が居る限り、釣り人ならそうも言っていられないものですし、最善を尽くして撮影するしかないのでしょう。