釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

大海原でも養殖魚が釣れる。

テレビの釣り番組を見ていたら、三浦半島沖の辺りで、やたら赤いマダイが釣れていました。
おそらく、養殖魚が逃げ出したものではないかと言うのですが、確かに見た目がちょっと変なのです。

顔が潰れているような形をしていますし、尾ビレなどは管理釣り場のニジマスのように欠けています。
淡水の養殖魚と同じように、明らかに見た目が違いますから、逃げ出した養殖魚だというのは、ほぼ間違いことなのでしょう。

 

 

広い海でも明らかに養殖魚みたいな、あまり美しくない魚が釣れてしまうとは、なんとも驚きです。

魚が放流されている川や湖で釣りをする時は、せっかく魚が釣れても養殖魚でガッカリみたいなことがあるわけですが、海でもそんなことがあるのですね。

確かに、海でも魚の養殖は盛んに行われていますし、近頃は海上釣り堀も多いですし、そういった所から逃げ出す魚も結構いるのかもしれません。

そういった魚は、天然魚よりも口を使いやすそうですし、釣れる可能性も高いのかもしれません。

 

 

それにしても、そんな魚達は、なんて不運なのでしょうか。

生け簀から脱走できて、「自由だー!」と大海原を満喫していたら、人間に釣られて食べられてしまうのですから。

脱走できなくても、結局は食べられる運命だったのかもしれませんが、一度自由の身になった分だけ、ショックが大きくはないでしょうか。

それとも、一度でも自然の海を知ることができただけ、幸せだったのでしょうか。
しかし、そもそもが生け簀で育った魚には、外敵が居て餌を自分で捕らなくてはならない自然の海はストレスでしかない可能性もあるわけで…。

海で捕らえられてしまった養殖マダイの過酷な運命を考えていると、なんだか釣りをするのが、とてもいけないようなことに思えてきてしまいます。