最近、金沢で観光客が減っているとニュースになっています。
「地震が起きた地域とは距離があるのだから、ぜひ来て欲しい」というようなことを言っている観光業の人達もいるようですが、まあ無理がある話なのではないでしょうか。
いくら距離があるからといっても100%安全とは言えないのですし、何よりも同じ県であれだけの災害があった場所に、わざわざ遊びに行きたいかという問題があると思います。
相当無神経な人でない限り、そんな場所に行って、飲み食いして遊び回ることを楽しむことはできないのではないでしょうか。
いくら観光業の人達が来てと言っていても、「気分的に無理」というのが普通の人の感覚だと思います。
このように、観光というやつは、雰囲気を楽しむことが目的なのですから、人間の気分に左右されやすいものなのでしょう。
しかし、これが釣りだったらどうでしょうか。
もし地震が起きた地域で、何か良い魚が釣れるのなら、喜んで行く釣り人は結構いるでしょう。
不謹慎な話ですが、釣り人が減るならチャンスではないかと、ちょっと喜ぶ人だっていそうです。
実際に、東北の地震の直後に釣りに行った人達は、サクラマスが釣れまくってウハウハだったそうですし、海でも養殖のイケスが壊れたために逃げ出したギンサケが釣れまくり、大フィーバーだったそうです。
このように、釣り人の行動は、観光客とは違って、気分とか世の中の空気には、あまり左右されないようです。
「魚が釣れるなら、なんでもいい」という非情なタイプの人間達なのです。
ですから、災害が起きた時なんかには、普通の観光業よりも、釣り人相手の商売の方が、影響が少ないのではないでしょうか。
まあ、高いお金をとって半分観光みたいなお客を呼んでいた場所は厳しいでしょうが、本当に釣りが好きなイカれた人達が来ていた場所なら、災害で壊滅的な被害を受けても、すぐに釣り人は戻ってくるはずです。