釣りにゃんだろう

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釣り具の見た目は、大事ではないのか。

みなさん、どんなことでも見た目(外見)は、大事だと思いませんか?

例えば、見た目が人生に大きな影響を与えた個人的な経験として、こんなことがありました。
私は何年か前まではNHK朝の連続テレビ小説を、毎作欠かさず見ていました。

しかし、「マッサン」という作品が始まった時から、見るのを止めてしまいました。

 

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それは、泉ピン子が出てきたからです。
「朝から泉ピン子の顔は絶対に見たくないな」と思い、一度見るのを止めてしまうと、もうマッサンが終わっても、朝から泉ピン子が出てきたことが軽くトラウマになっていて、毎日朝の連続テレビ小説を見るという習慣を取り戻すことはできませんでした。

このように、何かの見た目が与える影響はとても大きく、時にはそれは人の意欲さえ一瞬で奪ってしまうものだと思います。

 

釣り具の見た目は?

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このような見た目の重要性は、釣り具についても言えるのではないでしょうか。

私には、10年以上釣りをしていない時期がありました。
子供の頃に始めた釣りを、中学生や高校生になるとほとんどしなくなり、いつしか止めていたからです。

そんな完全に釣りから離れていた時期を経て、ちょっとしたきっかけから、釣りを再開してみると、「こんなに釣り具ってダサかったっけ?」と大きく戸惑いました。

 

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中でも、スピニングリールの見た目のダサさは際立って見えました。
ピカピカギラギラ光っていて安っぽくて、どうしてこんな玩具みたいに趣味の悪い見た目の物が、何万円もして、それを堂々と使っている人がいるのか、不思議でしょうがありませんでした。

おそらく、釣りをずっとしている人は、リールの見た目に慣れているので、玩具みたいな見た目の物が当たり前だと思い、違和感なく使えているのでしょう。
私も、子供の頃にはリールの見た目に違和感を感じたことはありませんでしたし、文字通り玩具のように、喜んでダイワのリールを使っていました。

しかし、一度釣りをしない大人になってからリールを再び見てみると、その外観というものは、どう考えてもカッコ悪く異常な物に見えたのです。

 

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ですから、釣りをしたことのない人達もきっと、リールを見たら、「なんかダサい」と思うのではないでしょうか。
それぐらい、現代のリールという物は、センスの欠片もない外観をしていると思います。

なんと言っても一番おかしいのは、ピカピカと艶があることじゃないでしょうか。
自然のフィールドの中でリールを見てみると、あんなに光沢のある物は異質でしかなく、どう考えてもおかしいと思います。

 

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ちょっと古いリールは、今のリールのようにギラギラしていませんでした。
落ち着いた色に塗装されていて、写真や絵の中に置かれても、すっと馴染むようなものとなっていました。

これがギラギラピカピカのリールに変わってしまったのは、日本の釣り具メーカーと釣り人がセンスがなかったからだと思います。

リールがギラギラピカピカになっていった時代は、日本メーカーのリールが世界に進出していった時代と重なっています。

この頃に日本のリールメーカーが、ギラギラピカピカにリールをしたのが、現代のリールの外観がひどくセンスのないものになっている原因ではないでしょうか。

また、そのリールを買って使った日本の釣り人側も、「光ってる→金属っぽい→丈夫そう」とでも単純に考えて、それを受け入れるセンスのない人間ばかりだったのでしょう。

 

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さて、こうして玩具のようにダサい外観となってしまったリールですが、これから釣りをしてみようかと思った人が、これを見たらどう思うでしょうか。

「釣りをしてみようかと思ったけど、リールなどの見た目がダサくて使いたくないから、やめた」と思う人も、結構いるのではないでしょうか。

私がドラマには興味はあるのに、泉ピン子の見た目を嫌がり見るのを止めたように、釣りに興味はあるが、リールの見た目がダサいから始めるのを止める人も、いるのではないでしょうか。

釣り具メーカーは、もっと沢山の若者に釣りをして欲しいと思うのなら、道具の性能を追求したり、女性をイメージモデルに起用したりするよりも先に、まずは釣り具のダサい見た目をなんとかするべきなのではないでしょうか。